2024年夏アニメを見た感想

アニメ

2024年夏アニメもほぼ最終回を迎えたので感想を書いていこうと思います。

以下のうち「2.5次元の誘惑」は2クールなので引き続き放送されます。

負けヒロインが多すぎる!

制作:A-1 Pictures

片思いの相手に振られる負けヒロインたちと、それに振り回される主人公のモブ系男のお話。主人公と負けヒロインたちのラブコメになりそうでならなく、「負けヒロイン」の描写にこだわっているところがこの作品の面白いところ。3人のヒロイン八奈見、焼塩、小鞠それぞれ数話の担当回がありそこでキャラクターが深堀りされていて、それぞれの良さを堪能できた。

全体を通して作画が良く、映画並みの作画かと思うくらいのシーンもあって圧倒される。八奈見の食い意地と、焼塩との体育倉庫イベ、小鞠の告白シーンなど名場面が多い作品だった。

是非2期もやって欲しい。

時々ボソッとロシア語でデレる隣のアーリャさん

制作:動画工房

ヒロインが分からないと思ってロシア語でデレるが、主人公はそれが分かってしまうという学園ラブコメ。とにかくキャラが可愛く、作画も素晴らしい。目が泳いでいたり、恥ずかしさが伴ったドヤ顔などの表情がどれも素晴らしい。

主人公の実の妹である有希や、アーリャの姉マーシャなど魅力的なキャラクターがたくさん登場する。子供の頃の初恋の相手を忘れるのは「ニセコイ」とか「五等分の花嫁」とかの流れと一緒だが、このあとのストーリーに関係してくるのかな。それが分かったときのマーシャの複雑な気持ちが表れていた。マーシャの照れた表情が一番かわいい。有希は普段はお嬢様口調だけど、兄と一緒のときはオタク全開で声色も違ってそのギャップが面白い。

Season2の制作が決定しているので楽しみ。

【推しの子】第2期

制作:動画工房

1年ぶり2期目。アクア、有馬、黒川で漫画原作の舞台化のお話。原作者が現れて脚本の書き直しを要求する。「今日あま」のときとは対象的に原作者が口を挟むパターン。漫画家同士の奇譚のない言い合いが面白かった。今年1月に漫画原作のドラマ化で原作者が自殺したので非常にタイムリー。

原作者と脚本家が話し合った結果、説明ゼリフが大幅カットされ、役者の負担が増しアクアもピンチに。五反田監督に感情演技を教えてもらったりと弱点を克服していく過程も面白い。

かつて天才子役と呼ばれた有馬と、現在天才と言われている黒川のライバル関係が見どころ。黒川も有馬に憧れて演劇の世界に入ったこともあり、この2人の演技対決が熱かった。

黒川がアクアの復讐も手伝ってもいいと言うとかほんと黒川好き。

3期の制作が決定している。

2.5次元の誘惑

制作:J.C.STAFF

部員1人だけだった漫研にコスプレ女子のリリサが入部。推しが同じで意気投合し、カメラマンとして一緒にイベントにも参加していく。コスプレ初心者のリリサだったが、同じコスプレ仲間や先生の助けもあって会場でも目を引く存在になっていくサクセスストーリー。

生徒会長がものすごく理解のある人に描かれているのが新鮮。創作で描かれる生徒会って主人公たちと敵対するイメージなので、ちゃんとサポートしてくれる生徒会長とか珍しい。また校長先生も良き理解者として描かれている。この作品は基本的にいい人しかいないので見やすい。

2クールなのでまだ続く。

異世界失格

制作:Atelier Pontdarc

とある文豪の主人公が、愛人とともに玉川上水で入水自殺しようとしていたところをトラックに跳ねられ異世界転移。転移したところで特に強い能力もないが、持ち前の性格で神官やら武闘家の少女を仲間につけて異世界に来ているかもしれない愛人を探す旅に出る。

異世界に勇者として転移させられたのは大勢いて、不幸な人生を歩んでいる人が「異世界当選トラック」に選ばれるという設定も面白い。転生前の生き方が転生後の能力に関係しているという点も話を面白くさせている。魔王亡きあとは転移者が世界を支配して現地の人を苦しめることになる。異世界モノに対するアンチテーゼという感じで、新鮮味があって楽しめた。

8話の世界樹の麓の村の話や、9話の孤児院を助ける男の話は1話完結で「キノの旅」っぽい話も好き。

これも2期やって欲しい。

ザ・ファブル

制作:手塚プロダクション

春から引き続きの2クール目。宇津帆編。資産家を狙って金を得る宇津帆とファブルの戦い。宇津帆側がファブルに仕掛けても飄々と対処してくのは見ていて気持ちがいい。

俺は全てを【パリイ】する~逆勘違いの世界最強は冒険者になりたい~

制作:OLM

冒険者になりたい主人公だったが才能に恵まれなかったため、ひたすら「パリイ」の鍛錬にのみ明け暮れたら最強になった話。強い敵と戦っても、強敵との認識がないために自分の強さに気づかなかったり、仲間のおかげで倒せたと思ったりと全く自覚せずに戦っていく。そんな周りの人たちとの評価のギャップが面白い。

〈物語〉シリーズ オフ&モンスターシーズン

制作:シャフト

過去の撫子が複数出てくる「撫物語」、忍の誕生秘話で忍の話し方や笑い方の理由が描かれている「業物語」もいいが、やはり阿良々木が出てくる「忍物語」は面白い。事件を解決していくような描写がこの作品にはあってるのかなと。

全14話とのことで、もう少し続く。

女神のカフェテラス 第2期

制作:手塚プロダクション

1年ぶり2期目。金の力を最大限活用したライバル店が近くに登場してピンチに。しかも店員5人ともキャラがかぶっているという対抗意識むき出しの店。最初は敵対していたが、形勢逆転したあとは仲良くなりヒロインが10人の状態に。各ヒロインの掘り下げ回もあって楽しめた。

ダンジョンの中のひと

制作:OLM Team Yoshioka

冒険者がダンジョンの運営にスカウトされて、宝箱の補充などのダンジョン内の仕事をするお話。冒険モノではなく日常系という感じで、のほほんとしたストーリー。

ダンジョンの管理人でありラスボスでもあるベルの強さと、可愛らしい見た目&ちょっと天然な言動のギャップが面白い。

ATRI -My Dear Moments-

制作:TROYCA

海面上昇により地表の多くが海に沈んだ世界が舞台。偶然サルベージしたヒューマノイドのアトリと一緒に暮らすお話。後半はヒューマノイドにも心があるのかがテーマになってくる。泣かせにくるタイプのやつだけど、作画も良かったしアトリも可愛かった。

ハズレ枠の【状態異常スキル】で最強になった俺がすべてを蹂躙するまで

制作:Seven Arcs

クラスごと異世界転移してスキルを獲得したが、転移先の女神から最低評価の烙印を押されて追放される。そんな女神に復讐するため、冒険して力をつけていく復讐系のお話。最低評価だった状態異常スキルが実はとても強かった系で、敵を倒しまくってレベルを上げていく。

人類最強と言われた騎士団長を騙し討ちするなど、正々堂々と戦うだけじゃないところも復讐モノの面白さ。胸を強調したちょっとエッチなお姫様も良き。

魔導具師ダリヤはうつむかない

制作:颱風グラフィックス/イマジカインフォス

過労死で異世界転生し、転生先で父と同じ魔道具職人になるお話。ドライヤーやレインコートなど、現実世界では当たり前にあるものを魔道具として再現していく。無双というほどでもなく、現実世界のものを魔法の技術で再現するというところが新鮮。

婚約相手に裏切られたり、商会を立ち上げたりと大変な日々だったが周りの人に助けられて乗り越えていく。やたら水虫対策がフィーチャーされて五本指の靴下などが取り上げられるが、作者の実体験だろうか。

モブから始まる探索英雄譚

制作:月虹

現実世界に突如ダンジョンが出現し、探索者としてモンスターを倒しながらダンジョン攻略していくお話。主人公は当初スライムの相手しかできない状態だったが、運良く強いサーバントを手に入れて突き進んでいく。

ストーリーはそこそこだが、サーバントのシルとルシェが可愛くて見てた。後半作画が怪しかったが、延期せずに無事に最終回まで迎えられて良かった。

編集後記

今期は大人気の「推しの子」や「物語シリーズ」の続編だけでなく、「負けヒロインが多すぎる!」や「時々ボソッとロシア語でデレる隣のアーリャさん」などのクオリティの高い新作もあったりと豪華なクールでした。

また、「推しの子」の3期と「時々ボソッとロシア語でデレる隣のアーリャさん」の2期の制作が決まっていますので今から楽しみです。

それではまた秋アニメでお会いしましょう。

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