多摩地域ニュースまとめ2024年11月後半号

多摩

都議会議員選挙まで1年を切りましたが、様々な動きがあります。

衆院選で躍進した国民民主党は都民ファーストの会と選挙区を調整し、都議会で初議席の獲得を目指して動き出しています。また、都知事選で活躍した石丸伸二さんが都議選に向けて地域政党の結成を表明しました。

勢いのある国民民主党に、新たに石丸新党が参戦し都議選は混戦模様となりそうです。

そんな中、17日には武蔵野市で都議補選が行われたので、早速見ていきたいと思います。

都議補選(武蔵野市)

当選名前公認現/新経歴得票数得票率
東 まり子自民元市議22,15352.1
千葉 めぐみ立民元武蔵野市職員20,33147.9

17日投開票。前職が衆院選の出馬にともなって辞職したため補選が行われた。任期は1年もないが、定数は1なので熱い戦いに。結果は自民・東さんが当選。

武蔵野市はもともとは立民が強い地域だったが、衆議院小選挙区は菅直人元総理が引退して自民候補が当選し、市長も自民候補が当選した。これで市長・都議・衆議院議員がすべて自民となった。かろうじて衆議院では立民の松下さんが比例で復活している。

来年の都議選も同じ候補で戦うと思うので、どう変化していくのか注目。武蔵野市の衆院選の比例では自民より立民の方が得票数が多かったので、どちらにしても接戦になりそうだ。

公約から武蔵野市の課題について見ていく。

都営水道への一元化

2人とも都営水道への一元化を公約に掲げていた。現在、武蔵野市、昭島市、羽村市、檜原村は水道事業を都と一元化せず、独自運営を続けている。昭島市は特に水道料金が安く、羽村市、武蔵野市も一元化地域よりは安くなっている。

武蔵野市では2012年には一元化を目指した計画が立てられていた。現在、地震や事故などで浄水場や水道管などが被害を受けた場合を想定したバックアップ機能が確立されていない。なので大規模な断水などが発生する恐れがあるが、一元化により安定的な供給ができるという。

吉祥寺南病院

東さんは吉祥寺南病院の後継病院を都と市と連携で誘致すると公約に掲げていた。吉祥寺南病院は救急医療などを担ってきたが建物の老朽化のため9月末で診療を休止した。現在は引き継ぎ先の法人を探している。

吉祥寺南病院は入院患者を24時間態勢で受け入れる「2次救急医療機関」のほか、災害時に地域の中等症の患者などを治療する「災害拠点連携病院」に指定されていた。緊急医療は1次救急から3次救急と重症度・緊急性に応じて段階的に対応する体制となっている。特に2次と3次は24時間365日体制で受け入れているので重要な役割を担っている。

東京都内すべての自治体で給食費を無償化へ

東京都内すべての自治体で給食費を無償化へ 小金井市と日野市も発表

東京都が今年度から給食費を半分まで補助していたが、9月に「8分の7」まで拡充することを発表し、都内すべての自治体で給食費無償化となった。

「多摩地域の新たな防災拠点の整備に向けた基本構想」の策定

「多摩地域の新たな防災拠点の整備に向けた基本構想」の策定について

立川地域防災センター及び多摩広域防災倉庫について、新たな防災拠点の整備に向けて基本構想を策定。現在の多摩広域防災倉庫に防災センター機能を移転させ、情報システム等の整備、リフレッシュスペース等の確保やHTTの推進などの改善をする。

立川市には一都三県を対象とした国の防災基地もあり、災害時には国と都の重要な拠点となっている。

都内における最後の「危険なバス停 Aランク」解消

「あれ、バス停が動いてる…」 都内のバス停がたった2mだけ移設 実は5年がかりの“快挙”なワケ

清瀬市にある「三角山」停留所は東京都内における最後の「危険なバス停 Aランク」に位置付けられていた。BランクとCランクはまだ結構あるようだ。

多摩地域でも、かつてAランクだった八王子市1か所、西東京市1か所、奥多摩町5か所は現在すべて対策完了している。

103万円の壁 多摩地域の市長ら懸念

103万円の壁 多摩地域の市長ら懸念

東村山市では基礎控除などを178万円に引き上げられた場合、約35億円の減収になるとの試算。政策の是非はともかく、自治体にとっては減収になるので補填が欲しいところ。

三鷹市役所などに爆破予告のFAX

【速報】「厳正な選考の結果、貴殿の施設を爆破することにしました」爆破予告のFAX1000件、銀行も営業休止に「圧力鍋式爆弾を設置した」

三鷹市役所などに爆破予告が書かれたFAXが届いていた。

今年2月にサンリオピューロランドにテロ予告メールが届いて臨時休館になったり、3月には明星大学に爆破予告メールが届いて入学式が中止になったりと、この手のものはたびたびありますね。

害虫・害獣駆除で絶えない“ぼったくり”トラブル

【独自】「払わねえなら家に行くぞ」“ハチの巣駆除”で170万円超請求 見積もり2万5000円のはずが…害虫・害獣駆除で絶えない“ぼったくり”トラブル

あきる野市に住む70代の人が、ハチの巣の駆除業者に頼んだら見積もりでは2万5000円だったが、実際には172万7000円請求された。

60万円だけ現金で払って、その後警視庁に相談。契約書にクーリングオフの記載をしなかった疑いで逮捕となった。ぼったくり自体で逮捕は難しいのかな。

あきる野市でリフォーム詐欺

《東京・あきる野市》リフォーム詐欺で逮捕の男、会社社長が明かす「勝手に名刺を作って支店長を名乗っていた」

こちらもあきる野市。リフォーム詐欺。近隣住民が通報、職質し専門家が調べたところ工事の必要はなかったので未然に防がれた。容疑者は八王子に住んでいるが、地元はあきる野市だったという。

12月以降のイベント・ピックアップ

ダイヤモンド富士 With 多摩モノレール

ダイヤモンド富士 With 多摩モノレール

11/13-1/29

編集後記

紅葉のシーズンを迎え、各地で紅葉まつりが開催されています。また、夜には美しいイルミネーションが街を彩っています。さらに、12月13日夜から14日明け方にかけて三大流星群の一つである「ふたご座流星群」が観測のピークを迎えます。

寒さが厳しい季節ですので、しっかりと防寒対策をして楽しみたいですね。それでは!

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