どうも、じゅじゅいちです。多摩市にある旧多摩聖蹟記念館に行ってきました。
「聖蹟」とは天皇が訪れた場所を意味します。蓮光寺(現在の多摩市)にも明治10年代に明治天皇が兎狩りや鮎漁のため4回ほど訪れたということです。この行幸を記念して1930(昭和5)年に宮内大臣を務めたこともある田中光顕が「多摩聖蹟記念館」を建設しました。記念館は財団法人が管理運営してきましたが、老朽化のため取り壊しも検討されていました。しかし昭和初期の珍しい近代建築として高い評価を受けていたので、1986(昭和61)年に多摩市の有形文化財に指定されました。このとき「行幸を記念する建物」から「公園を訪れた人々の憩いの場」へと生まれ変わったことから「旧」をつけ「旧多摩聖蹟記念館」と改称したとのことです。

最寄り駅は聖蹟桜ヶ丘駅。まずは小野神社に参拝。

御朱印をいただく。

都立桜ヶ丘公園。公園内に旧多摩聖蹟記念館があります。聖蹟桜ヶ丘駅から川崎街道沿いに歩いて30分くらいですかね。もちろん聖蹟桜ヶ丘駅からバスも出ています。

ちょっとした見晴台もありました。

「遊びの広場」のあたりから富士山が見えます。

明治天皇御製碑です。「御製(ぎょせい)」とは天皇の詠まれた和歌の意味だとか。当地に行幸された際に詠まれた歌碑。明治天皇の「春ふかき山の林にきこゆなりけふをまちけむ鶯の聲」、昭憲皇太后(明治天皇の皇后)の「兎とる網にも雪のかかる日にぬれしみけしを思ひこそやれ」と「春もまたさむきみやまの鶯はみゆきまちてや鳴きはしめけむ」の3首。

旧多摩聖蹟記念館。建築家の関根要太郎の設計。関根は京王閣の設計にも携わったとか。館内には蓮光寺行幸をモデルにしたという明治天皇の騎馬像があります。その他、田中光顕の収集した掛け軸などが展示されています。

五賢堂。明治天皇を中心に三条実美、岩倉具視、木戸孝允、大久保利通、西郷隆盛の像があるとか。

丘の上広場。ここは大松山で標高130mほどだとか。

市立連光寺公園の先からも富士山がよく見える。

公園サービスセンターのあたり。ベンチやトイレもあり休憩できます。

市立大谷戸公園の先にある大谷戸の池です。

明治天皇御野立所跡の碑。御野立所とは天皇が野外で休憩した場所という意味だそうです。

拓魂公苑。満蒙開拓に関する慰霊公園。毎年4月第2日曜日に「拓魂祭」がおこなわれているとか。

ゆうひの丘。素晴らしい景色です。
西から北東まで幅広く見渡せます。夜景もキレイらしいのでまた来たいです。
桜ヶ丘公園は丘陵地なのでちょっとしたハイキング気分です。一周すると結構疲れますね。富士山も見えるし、「ゆうひの丘」からの景色は素晴らしいので何度も来たいです。市街地から比較的近い場所にこのような公園があるとは羨ましいですね。それではまた次の公園でお会いしましょう。
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