2025年春アニメもほぼ最終回を迎えたので感想を書いていこうと思います。
以下のうち「ウィッチウォッチ」、「鬼人幻燈抄」、「宇宙人ムームー」、「アン・シャーリー」は連続2クールなのでまだ続きます。
- 日々は過ぎれど飯うまし
- ウマ娘 シンデレラグレイ
- ある魔女が死ぬまで
- 俺は星間国家の悪徳領主!
- 忍者と殺し屋のふたりぐらし
- ボールパークでつかまえて!
- ウィッチウォッチ
- 紫雲寺家の子供たち
- mono
- 鬼人幻燈抄
- 宇宙人ムームー
- 中禅寺先生物怪講義録 先生が謎を解いてしまうから。
- 完璧すぎて可愛げがないと婚約破棄された聖女は隣国に売られる
- 薬屋のひとりごと 第2期
- 一瞬で治療していたのに役立たずと追放された天才治癒師、闇ヒーラーとして楽しく生きる
- 履いてください、鷹峰さん
- 片田舎のおっさん、剣聖になる
- 勘違いの工房主~英雄パーティの元雑用係が、実は戦闘以外がSSSランクだったというよくある話~
- アン・シャーリー
- スライム倒して300年、知らないうちにレベルMAXになってました ~そのに~
- 阿波連さんははかれない season2
- かくして!マキナさん!!
- リコリス・リコイル Friends are thieves of time.
- 編集後記
日々は過ぎれど飯うまし
制作:P.A.WORKS
「のんのんびより」のスタッフが手掛けたオリジナルアニメ。八王子を舞台に、大学の食文化研究部で料理を作ったりする日常系。八王子市フィルムコミッション運営協議会も支援をしているとのことで、市内の「たかお食堂」、「やまびこ茶屋」、「ソウルグリル」、「大進亭」など実在のお店も登場する。
5人のキャラクターも魅力的。内気だけど食にこだわりが強い「まこ」、おっちょこちょいだけどコミュ力が高く行動的な「しのん」、しっかり者の「くれあ」、独特な雰囲気を持つ「つつじ」、極度の人見知りだけど一度心を開くとおしゃべりになる「なな」。この5人の関係性がストーリーを楽しく進めていくのが醍醐味。
なくしたお金を探すために集まったり、大学の閉門時間を過ぎてこっそり逃げたりと、大きな事件は起こらないけれど、まったりと楽しめる作品となっている。
ウマ娘 シンデレラグレイ
制作:CygamesPictures
分割2クールの1クール目。スペシャルウィーク、トウカイテイオー、キタサンブラックに続きオグリキャップが主人公。
地方出身ながら、そのずば抜けた活躍で中央に進出し、次々と勝利を収めていくサクセスストーリーで胸が熱くなる。序盤の見どころとして、コーチやフジマサマーチと約束した東海ダービーを目指すのか、それとももっと大きな大きな中央で戦うのか、それぞれの葛藤が描かれている点に共感する。
中央での連戦連勝、そして日本ダービーに出られない悔しさ、さらには初のG1でタマモクロスに敗れ、ライバルとして認められる描写は、史実を忠実に再現しつつもドラマチックに描かれていて見ごたえがある。2クール目は10月からとのこと。今から楽しみ。
ある魔女が死ぬまで
制作:EMTスクエアード
主人公の見習い魔女のメグが、呪いによって余命1年と告げられてしまう。それを回避するために嬉し涙千粒を集めるという設定がユニーク。全体的にギャグテイストでありながら、感動できる話や切なくなる話などが散りばめられていて楽しく見られた。
作画は微妙だが、それを補って余りある物語の面白さとメグの魅力がこの作品の見どころ。ぜひ2期もやって欲しい。
俺は星間国家の悪徳領主!
制作:Quad
妻の不倫と横領の疑惑をかけれて絶望のどん底にいた主人公が異世界転生。しかし、転生先はまさかの貧乏貴族。ところが、領地経営をアンドロイドに任せてみたら、順調に経済発展。さらに、ニセモノの剣術の先生に弟子入りしたら、なぜかとんでもなく強くなってしまう。領地経営は安定し、海賊を倒してお宝をゲットするなど、次々に状況が好転していく様子が面白い。アンドロイドの天城も可愛らくして魅力的。
1話を見たときは「ロボットものかな?」と思って切ろうか迷った。しかし2話以降、ぐんぐん面白さが増していったので、切らなくて良かった。ぜひ2期もやって欲しい。
忍者と殺し屋のふたりぐらし
制作:シャフト
忍者の里を抜け出して追われる身となった忍者・さとこと、ひょんなことから彼女と出会った殺し屋・このはがコンビを組むお話。さとこは忍者としては落ちこぼれだけど、「葉っぱに変える」というユニークな忍術だけは得意。その特技を見込まれ、なんと死体処理に利用されることに。人を殺すことにまったく罪悪感がなく、むしろライトに殺してしまうところが、物語に独特の面白さを加えている。
後半では、この「葉っぱに変える忍術」がアンデッド系の敵や建物にまで効くことが判明し、さとこが一気に強キャラへと変貌する展開も見どころ。
また、クールな殺し屋だったこのはが、さとことの交流を通して徐々に人間らしい感情に芽生えていく過程は心が温まる。しかし、同時に彼女たちが置かれた逃げられない環境とのジレンマが、物語に深みと切なさをもたらしている。
ボールパークでつかまえて!
制作:EMTスクエアード
ビール売り子のルリコと、観戦に来ているサラリーマンの村田が主な登場人物。それ以外にも、お弁当販売員、警備員、観客、選手とその奥さん、マスコットキャラなど球場にいるあらゆる人々にスポットを当てて描かれている。なぜかルリコや、お弁当屋の山田にモテてる村田の構図が面白くも謎。
かつて球場で迷子になった警備員のエピソードや、野球から離れてしまったベテランの同期との友情など、思わず泣けるシーンも。笑いあり涙ありの、球場を舞台とした群像劇でとても楽しめた。
ウィッチウォッチ
制作:バイブリーアニメーションスタジオ
連続2クールの1クール目。鬼の末裔である主人公が、修業を終えた魔女を守るために一緒に暮らし始めるというストーリー。魔法を使うには代償が必要で、その設定が面白い。軽くなる魔法を使うと、一定時間後にめちゃくちゃ重くなったりとか、壊れたものを直す魔法の代償に大事にしてたものを失ったりとギャグ要素満載で毎回笑わせてくれる。
登場するのは鬼だけじゃなくて、天狗や狼男も出てきて、バトル要素もあって見応え十分。2クールなのでまだ続く。
紫雲寺家の子供たち
制作:動画工房
「五等分の花嫁」、「女神のカフェテラス」など5人ヒロインっていうのは最近良く見かける。こちらは兄弟設定。実際は養子で血の繋がりはないが。
父親から兄弟の血の繋がりはないと打ち明けられてから、なぜか長男の新にアプローチする5人の姉妹たち。五女・ことのが想いを打ち明け、次女の清葉はツイスターゲームをし、3女の謳華は両親の出会いの場所である富士山に行ったり、四女南とは一緒にトレーニングしたり、長女の万里とは買い物行ったり。それぞれの姉妹が個性的な方法で新にアプローチしていくところが見どころ。
原作ストックがないから2期はあっても当分先だろうが、続きが気になる。
mono
制作:アニプレックス
原作者は「ゆるキャン△」でおなじみの「あfろ」さん。写真部の先輩が卒業して廃部の危機にあったが、映画研究部と合併し危機を乗り越える。
写真部の話だけど、どちらかというと「ゆるキャン△」のような観光地を巡る内容に近い。随所に「ゆるキャン△」のキャラクターが出てくるのも面白い。
鬼人幻燈抄
制作:横浜アニメーションラボ
連続2クールの1クール目。鬼となった妹を討つために、主人公が鬼を退治をしながら妹の行方を探していく話。
人間の心のなかに生まれる「悪の感情」が具現化して鬼と化していく。短編が繋がっていくような構成で、悲しい展開や切なくなる場面もあるが、心が温まるエピソードもあって楽しめる。2クールなのでまだ続く。
宇宙人ムームー
制作:OLM
宇宙人のムームーは母星の文明を再興させるために、ほどよく文明の発達した地球にやって来る。家電を通じて地球の技術を学んでいくお話。町田市に住む女子大生の桜子のアパートに宇宙船が衝突してしまいひょんなことから一緒に暮らすことに。大学のサークルで故障した家電を修理しながら、その仕組みを学んでいくという展開はとても面白い。2クールなのでまだ続く。
中禅寺先生物怪講義録 先生が謎を解いてしまうから。
制作:100studio
主人公の女子高生・日下部が学校で起こる不可思議な事件を解決していく。幽霊を退治したという噂が広まり「心霊探偵」ともてはやされ、様々な事件に巻き込まれていくお話。実際に解決するのは国語講師の中禅寺先生だが、先生は表に出ずに日下部に解決させていく。虚構推理みたいな、真実を納得できる嘘で隠していくのが特徴。
基本的に1話完結で見やすく、謎解きも面白い。何より日下部が可愛い。
完璧すぎて可愛げがないと婚約破棄された聖女は隣国に売られる
制作:TROYCA
「わたしの幸せな結婚」のように、実家でつらい生活を送っていた主人公がまるで追放されるように他国に売られてしまう。しかし、その国は聖女として大切に扱ってくれて、自身も変わっていき幸せになっていくシンデレラ・ストーリーが楽しめる。そして、国に残った聖女の妹が自国を立て直していくたくましい展開も見どころ。
「わたしの幸せな結婚」と同じくオープニングテーマを「りりあ。」が歌っている。
薬屋のひとりごと 第2期
制作:TOHO animation STUDIO×OLM
連続2クールの2クール目。子翠の秘密が明らかに。そして壬氏の正体もついに猫猫に明かされる。今までの伏線を全部回収していく展開が見どころ。3期の制作が決定している。
一瞬で治療していたのに役立たずと追放された天才治癒師、闇ヒーラーとして楽しく生きる
制作:マカリア
ヒーラーとして冒険者パーティにいた主人公は、実は自分がとんでもない実力を持っていることに気づいていなかった。周囲のメンバーもその実力に全く気づかず、役立たずの烙印を押されてパーティーを追放されてしまう。故郷である貧民街に戻り、闇ヒーラーとしてひっそりと暮らし始める。しかし、そのずば抜けた能力は隠しきれるものではなく、徐々に周囲から認められるように。
追放系のスカッとする展開と、ハーレム要素が楽しめる作品となっている。
履いてください、鷹峰さん
制作:ライデンフィルム
下着を脱ぐと時間を巻き戻せるという能力のある鷹峰さんが、下着を履かせる係として主人公を指名するというユニークなお話。
実は鷹峰さんが主人公のことが好きで、近くに置いておきたいがためだったという純愛系でもある。形の変えたツンデレと言った感じのラブコメで楽しめた。
片田舎のおっさん、剣聖になる
制作:パッショーネ×ハヤブサフィルム
『俺は全てを【パリイ】する 』のようなオッサンが強い能力を持ちながらも自覚してない系。かつての弟子が騎士団長に出世していて主人公が騎士団の指南役として抜擢される。はじめは評価されなかったが、様々な揉め事に巻き込まれながら周囲に強さを認められていく。なぜか弟子たちが美少女ばかりのハーレム状態に。孤児の女の子を引き取って一緒に暮らしたりと娘みたいな感じのほっこり展開も。
2期の制作が決定している。2026年放送予定。
勘違いの工房主~英雄パーティの元雑用係が、実は戦闘以外がSSSランクだったというよくある話~
制作:EMTスクエアード
「ラストダンジョン前の村の少年」のような特異な村で過ごしたことにより自分の能力に気づかない系でさらに追放系。パーティーにいるときは全く評価されいなかったが、追い出されて元王家直属冒険者のユーリシアと出会うことで評価されていく。周りの人の評価と自分自身の評価が異なるので、アンジャッシュ的な展開を楽しめる。
アン・シャーリー
制作:アンサー・スタジオ
世界名作劇場の高畑勲監督「赤毛のアン」から40年以上経過しているが久々にアニメ化。古臭いイメージがあったので全く期待していなかったが、結構見やすくてアンの性格にも惹き込まれて面白く見られた。構成もコンパクトに纏まっていて見やすい工夫がされているのでノンストレスで見られる。2クールなのでまだ続く。
スライム倒して300年、知らないうちにレベルMAXになってました ~そのに~
制作:テディー
4年ぶり2期目。相変わらず、のほほんした雰囲気を楽しめた。レギュラー出演のキャラだけでも多いので、ワチャワチャしてるだけで面白い。
阿波連さんははかれない season2
制作:FelixFilm
3年ぶり2期目。今回から新たに玉那覇さんが追加。阿波連さんの小学校のときの同級生。ギャル風の見た目だがコミュ障気味なところがある。修学旅行で一緒に行動したり、みんなで海水浴に行ったりと友情を深めつつ、将来の夢について考えていく。こういうのでちゃんと2人の未来まで描ききるのって珍しい気がするけど、ちゃんと完結したので良かった。
かくして!マキナさん!!
制作:BloomZ
マキナさんはギャルだけどピュアなところが見え隠れというギャップがいい!
リコリス・リコイル Friends are thieves of time.
制作:A-1 Pictures
全6話のショートムービー。リコリコの日常回といった感じで、2期が来るまでこれを見て乗り切っていこう。
編集後記
今期も20本以上見てしまいました。今まである程度選別していたのですが、もっと軽い気持ちで見るアニメを増やしていこうかなと思っています。
「ウマ娘 シンデレラグレイ」は分割2クール、「片田舎のおっさん、剣聖になる」はすでに2期の制作が決定、「薬屋のひとりごと」は3期の制作が決定しているので楽しみです。
それではまた2025年夏アニメでお会いしましょう。
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