都議選が終了しましたが、早くも7月3日には参院選が公示され、20日に投開票日を迎えます。
選挙において、各選挙区の定数は非常に重要な要素です。
先の都議選では、定数の多い選挙区で参政党が都議会初の議席を獲得しました。具体的には、定数8の世田谷区、定数7の大田区と練馬区で当選しています。
また、都内に7つある1人区では、都民ファーストが3議席、無所属が3議席を獲得しましたが、自民党は追加公認の1議席にとどまりました。
参院選では、特に1人区が重要な鍵を握ります。比例区や複数区の選挙区では与野党で議席を分け合う形となり、大きな差がつきにくい傾向にあるため、全国に32ある1人区が注目される選挙区となります。前回、自民党は63議席を獲得しましたが、そのうち28議席は1人区での当選者でした。
野党は、候補者が複数出馬すると票が分散する傾向があるため、候補者の1本化を模索しています。立憲民主党と日本維新の会は候補者調整を行い、岐阜県では立憲民主党、和歌山県では日本維新の会の候補者に一本化することで合意しました。
立憲民主党と国民民主党も、連合を介して調整を進めています。滋賀県と石川県では立憲民主党が国民民主党の候補者を支援し、佐賀県と岐阜県では国民民主党が立憲民主党の候補者を支援する形です。
その他、立憲民主党と日本共産党も都議選での成果を踏まえ、候補者調整を進めており、福島県と鹿児島県では日本共産党が候補者を取り下げています。
比例区は全国が一つの選挙区となり、50議席が割り当てられているため、少数政党にも議席獲得のチャンスがあります。2019年にはれいわ新選組と当時のN国党が、2022年には参政党が初当選し、それぞれ政党要件を満たしました。
今回の参院選では、石丸伸二氏の「再生の道」や安野貴博氏の「チームみらい」が政党要件を満たせるかどうかに注目が集まります。
それでは今回も多摩地域のニュースを見ていきます。
国分寺市長選挙(6月22日)
現職の井澤市長は引退。都議選と同一投票日。
当選 | 氏名 | 年齢 | 現・新 | 経歴 | 推薦 | 得票数 | 得票率 |
---|---|---|---|---|---|---|---|
◯ | 丸山 哲平 | 44 | 新 | 元市議3期 | 自民、東京維新の会 | 24,660 | 44.5 |
及川 妙子 | 66 | 新 | 元市議5期 | 19,800 | 35.7 | ||
木村 徳 | 56 | 新 | 元市議7期 | 9,970 | 18.0 | ||
諸井 省一 | 65 | 新 | 991 | 1.8 |
前回の市議選では丸山さんが2,552票で3位、木村さんが2,203票で7位、及川さんが1,755票で16位となっている。前回の市長選は与党系の現職と野党系の候補の一騎打ちで現職が当選(得票率56.8)。
丸山さんは井澤邦夫市政を引き継ぐとアピール。市民意見を募集し市政に反映させる、温かい中学校給食を食缶方式で実現させるなどを訴えた。
及川さんは立民の元市議。生活者ネットの岩永都議や、国立市の濱崎市長も応援。タウンミーティングの始動、温かい中学校給食に転換、高校生・大学生向けの返済不要の奨学金などを訴えた。
木村さんは2005年にも市長選に出馬したが3人中2番目で落選。市議に復帰するまで酒井・立川市長(当時は都議)の秘書をしていた。市議として一貫して行財政改革に取り組んできたこと、しがらみのない無所属であるとアピールした。
諸井さんは自営業以外の情報は不明。供託金の基準は有効投票数÷10未満なので没収。
国分寺の中学校の給食は冷たいお弁当なので温かい給食を提供すると各陣営が公約を掲げていた。また、地域柄もあってか市民の意見を市政に反映させるとしているのも特徴。
国分寺市議補選(6月22日)
丸山市議と及川市議が5月27日付で辞職したことに伴う2枠の補選。木村市議は自動失職かな。任期は2年ほど。
当選 | 氏名 | 年齢 | 現・新 | 推薦・公認 | 得票数 | 得票率 |
---|---|---|---|---|---|---|
◯ | 長谷部 豊子 | 60 | 元1 | 立民公認 | 24,388 | 45.8 |
◯ | 脇村 太樹 | 39 | 新 | 自民推薦 | 19,685 | 37.0 |
金沢 がくと | 47 | 新 | 共産公認 | 9,137 | 17.2 |
長谷部さんは前回の市議選で落選している。PTA会長、民生主任児童委員などを歴任。現在は保護司もしている。PFAS市民の会にも参加しており、陳情書も提出している。
脇村さんは翻訳業務や予備校の英語講師を経て、現在は国分寺で私塾を主催。国分寺市長の井澤さんも推薦。子どもたちの教育環境を整えていくと訴えた。
金沢さんは前回の市議選とその前の補選で落選している。お米券を全世帯に配布、市内事業者への電気・ガス代補助を訴えた。
自民、立民それぞれ抜けた分が埋まったという感じに。市議会は定数22で選挙時点で自民6、立民・市民会派3、公明3、生活者ネット3、グリーン1、れいわ1、維新1、共産1、欠員3。
今回の補選を反映させると、自公10、立民・市民・ネット・グリーン・れいわ・共産で10、維新1、欠員1となり微妙な情勢となっている。
新ごみ焼却施設「火入れ式」
小平市、東大和市、武蔵村山市のごみ処理施設「小平・村山・大和衛生組合」で、6月7日、新しいごみ焼却施設の「火入れ式」が行われた。玉川上水などの緑地と調和する造りや、電力の地産地消、AI活用による効率的かつ安全な運転などが特徴の新施設。10月1日からの本格稼働となる。
発電に関しては、日常的には3市の公共施設への供給も行う。
南大沢に「ロボット配達員」
南大沢エリアのセブン-イレブン2店舗で、5月19日から自動配送ロボットを使った商品配達サービスの実証実験が行われている。スマートフォンアプリから注文された商品を箱形ロボットが自宅前まで届ける。
2021年には日の出町でドローンによる配送サービスの実証実験が行われたりと配送の取り組みが行われていますね。
猛暑日の火事現場で「熱中症」 消火活動をしていた消防隊員と団員計4人が救急搬送される
猛暑日の火事現場で「熱中症」 消火活動をしていた消防隊員と団員計4人が救急搬送される 東京・小金井
東京都内で猛暑日となった18日、小金井市内で住宅火災が発生。消火活動にあたった消防隊員3人と消防団員1人、計4人の男性が熱中症の症状を訴えて救急搬送された。
「駅が繋がらないのは商店街のせいと言われて…」JR武蔵野線と西武池袋線がついに直通運転へ…
「駅が繋がらないのは商店街のせいと言われて…」JR武蔵野線と西武池袋線がついに直通運転へ…「秋津駅」の地元商店会長が語る「複雑な思い」
商店街が反対していたのは間違いないようだ。
「東京暑さマップ」を公開
熱中症から命を守る行動を! 身近な場所の危険度が分かる「東京暑さマップ」を公開 きめ細かな暑さ情報を提供します
暑さ指数を1キロメートルメッシュできめ細かに表示するマップ。
夕方から夜にかけて昭島市付近が一番気温が高くなる時があるが、これは海からも山からも距離があるというのが影響しているのだろうか。
クーリングシェルター等のマップ公開
クーリングシェルター等のマップ公開 街中の暑さをしのぐ施設をご活用ください
区市町村が指定する、冷房設備を備えた「指定暑熱避難施設(クーリングシェルター)」を防災マップ等に掲載。
7月以降のイベント・ピックアップ
いよいよ花火シーズンです。
東京競馬場花火2025
7月2日(水)19:30開演@東京競馬場
THE ROAD RACE TOKYO TAMA 2025
7月13日(日)
START:武蔵野の森公園
FINISH:JR青梅駅前
※交通規制がありますのでお気をつけください
大國魂神社すもも祭
7月20日(日)@大國魂神社
小平駐屯地 納涼祭
7月26日(土)15:00-20:00@小平駐屯地
立川まつり 国営昭和記念公園花火大会
7月26日(土)19:15-20:15@国営昭和記念公園
八王子花火大会
7月26日(土)19:00-20:15@富士森公園
清瀬ひまわりフェスティバル
7月26日(土)-8月3日(日)@下清戸3丁目の農地
7月26日、27日、8月2日、3日は事前予約制
TACHI FES
8月8日(金)-10(日)@GREEN SPRINGS
入場無料。 全席自由。
編集後記
「2025年7月5日に大災害が起こる」という予言が広まっているようです。
これは漫画家たつき諒さんの著書『私が見た未来 完全版』に、2021年7月5日に見た予知夢として「2025年7月に災難が起こる」と記されていることに端を発しています。
この予言は香港でも話題となり、香港の航空会社が日本路線の一部を欠航・減便するなど、すでに影響が出始めています。
四半世紀前に世間を騒がせたノストラダムスの大予言を思い出し、懐かしさを感じる方もいらっしゃるのではないでしょうか。
予言の真偽はさておき、日本はいつ大規模な災害が起こってもおかしくない国です。今回の予言が、改めて災害への備えを見直す良い機会となるかもしれません。
それでは。
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