舞台は戦中から戦後の日本で、ゴジラの恐怖がより強く描かれた作品となっている。
冒頭の島にゴジラが上陸したときの恐怖感と絶望感がすごかった。実際にゴジラが来たらあんな感じなんだろうなというリアルな恐怖感があった。後半の壮大な戦闘シーンも好きだが、機銃とかで戦ったり、小さい船で機銃と機雷だけで戦う無茶な戦闘シーンのほうがより恐怖感と絶望感があって好き。
「俺たちの戦争は終わってない」というセリフが印象的だった。かつての整備兵を呼び出すという伏線回収的な展開が熱い。戦争で生き残った人たちの吹っ切れない想いを、再び現れた脅威であるゴジラとの戦いにぶつけていくのは悲しくもあり、希望でもあったかなと思った。
この時代を考慮した対ゴジラ作戦が面白い。冷戦でアメリカが軍事行動を取りにくい中で日本が高雄、雪風、響、震電などの旧海軍の艦艇や戦闘機で戦うのは艦艇好きにはたまらない展開となった。
震電での特攻では整備兵の計らいで脱出装置をつけていたため助かり、「未来を生きるために戦う」という象徴的なシーンだった。
大迫力の音と映像なので映画館で見るべき作品。
それではまた次のゴジラ映画でお会いしましょう。
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