どうも、じゅじゅいちです。2月29日に公開された劇場版『SHIROBAKO』を見てきました。
SHIROBAKOはアニメ制作会社の「武蔵野アニメーション(ムサニ)」を舞台にしたアニメ業界を描くアニメです。2014年から2015年にかけてTV版が放送されましたが、そこから4年後のお話が今回の劇場版です。作品タイトルの「シロバコ」とは完成した映像作品を入れる白い箱を意味する業界用語です。そのシロバコに至るまでの過程を描くのがSHIROBAKOです。
4年の間にムサニではアニメの企画が中止になり経営も傾きます。それにともなってスタッフも次々に減り、主人公の宮森を始めとした少数のみとなってしまいました。そんな中、オリジナル劇場版の話が持ち上がります。劇場アニメの中で劇場アニメを作る内容ですね。この劇中劇が本編とシンクロしているところが特徴で、ラストは劇中劇で本編の内容を語っているところが面白いです。一度バラバラになったスタッフが一つのアニメ制作のために集結し、力を合わせて完成に至るまでの展開は熱いですね。群像劇の要素もあるので、登場人物一人一人の個性も楽しめます。作品がお蔵入りになったことで自信を失った監督、自暴自棄にったアニメーターなど過去のトラウマを引きずっていた人たちも再びアニメ制作に携わることによって前に進んでいく展開が素晴らしかったです。
どの業界にもあてはまる普遍的なテーマのスピードとクオリティのバランスや、自分たち以外の要因によっての足止めなど、SHIROBAKOらしい「お仕事アニメ」としての側面も楽しめました。すべてが解決というわけにはいきませんが、挑戦して前に進んだことによって宮森たちの夢であるオリジナルアニメ制作に一歩近づけたのかなと思います。ぜひ続きも見たいですね。
劇中に今はなき吉祥寺バウスシアターが出ていました。ここではよく映画を見たので懐かしかったですね。
それではまた次の映画でお会いしましょう。
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