2025年夏アニメを見た感想

アニメ

2025年夏アニメもほぼ最終回を迎えたので感想を書いていこうと思います。

以下のうち「ふたりソロキャンプ」は連続2クールなのでまだ続きます。

サイレント・ウィッチ 沈黙の魔女の隠しごと

制作:Studio五組

無詠唱魔法の使い手であるモニカは、七賢人に選ばれるほどの実力を持っているが、魔法と数学以外はちょっとポンコツでコミュニケーションが苦手。そんなモニカが潜入捜査のために学園に入学し、生徒会役員に選ばれたり、友達ができたり、ダンスやお茶会、乗馬などの貴族の作法を学んだりと、彼女自身の成長が描かれている。普段のコミュ障な姿と、魔法を使うときのキリッとした表情とのギャップがとても魅力的。作画も素晴らしく、「このすば」の金崎貴臣監督が関わっていることもあって、ギャグ表現も非常に優れている。

第7話では、イザベルが毒を盛った同級生に対して悪役令嬢のような行動をするシーンが最高だった。また、友達だと思っていた人に結果的に敵対したり、嫉妬されたりと不遇な状況が続くのは辛いが、そんな中でも助けてくれる友達のラナやイザベルの存在が大きく、心が温まる。

最終回の魔道具との戦いは本当に素晴らしかった。苦手だった飛行魔法も、殿下から教わった乗馬の技術を活かしてうまく操ることができるようになるという成長が見られた。空中戦の迫力ある戦いもとても見応えがあった。

是非2期もやって欲しい。

瑠璃の宝石

制作:スタジオバインド

主人公の瑠璃は最初はわがままだったが、鉱物採集をしていくうちに今までの価値観が変わって成長していく過程が面白い。鉱石の出来方の解説、川から産地の特定方法など納得する場面が多く勉強になる。地域の伝承や史実をもとにした小説などから鉱石の秘密を探っていくのも興味深かった。

作画もヌルヌル、キャラデザがムチムチなのも特徴。遠景のときに顔がデフォルメされるのも面白い方法。7話の硝子と友だちになる回は泣けたし、9話は作画が飛び抜けて良かった。

是非2期もやって欲しい。

ばっどがーる

制作:ブリッジ

きらら系。学園百合コメディ。主人公の優が亜鳥先輩に気に入られるためにあえて悪ぶってアピール。そんな優をペットのような感覚で可愛がる亜鳥先輩。優のことが好きな友達の涼が亜鳥先輩に嫉妬するのもかわいい。るー先輩も自分に興味を持ってもらえない優に対して拗ねるなど百合関係が楽しいアニメ。

随所に入ってくる雑学とか語彙力のギャップが面白さを引き立てている。主人公の声優はほぼ新人かそれに近いのに、園児たちの声優が堀江由衣を筆頭に主役級の声優ばかりなのは面白かった。

ウィッチウォッチ

制作:バイブリーアニメーションスタジオ

連続2クールの2クール目。新たに吸血鬼のミハルが仲間に加わる。

メインストーリーというより、ひたすら1話完結のコメディに徹していて楽しめた。嘘のビー玉情報でバズったり、意思を持った式神との笑いあり涙ありの話だったり、先生との同人誌制作などメインキャラとほとんど関係ないサイドストーリーも充実しているのが面白い。

2期の制作が決定している。

その着せ替え人形は恋をする Season 2

制作:CloverWorks

3年ぶり2期目。コスプレ衣装作りの細かい部分とかそういうふうに作ってるんだってところまで描写されていて感心する。ユザワヤのおじさん店員のアドバイスで試行錯誤しながら作っていくのも微笑ましい。今回は写真の撮り方の知識もあって、背の低い人は下からとか、高い人は上から撮ってごまかす方法とか興味深かった。

文化祭のコスプレ衣装作りで、五条くんがクラス内で認められていく様子が描かれていて感動的。
まりんちゃんがもうベタ惚れ。

このまま3期をやって完結までいって欲しい。

ゲーセン少女と異文化交流

制作:ノーマッド

イギリスから留学してきた小学生のリリーちゃんがゲーセンに居場所を見つける。そこで出会った大学生の主人公にアピールしていくラブコメ。ゲームが下手ながらも一生懸命プレイしたり、手探りながらも主人公にアピールしていくリリーちゃんがかわいい。

フードコートで、また明日。

制作:Atelier Pontdarc

全6話。黒髪ロングの和田と金髪ギャルの山本がフードコートで駄弁ってるだけの話なのだが、女子2人のトークが面白い。彼氏ができても変わらないと言ってた和田に、いざ彼氏が出来そうな雰囲気になると浮ついた気持ちになるのも面白かった。しかも相手に彼女がいるの知ってる山本が気まずそうで……。

薫る花は凛と咲く

制作:CloverWorks

お嬢様学校と隣り合った底辺校の生徒同士が恋するロミジュリ的ラブコメ。学校同士のいざこざもあるが、そんなことをものともしない薫子と、周りを気にしてしまう凛太郎。お互いの友達も最初は感情的になっていたが次第に人柄がわかってくると一緒に遊ぶようになるという、ほほえまエピソードが心地よい。

カッコウの許嫁Season2

制作:オクルトノボル

3年ぶり2期目。3人のヒロインにさらに結婚をするために戻ってきたという幼馴染のあいちゃんが追加。その他3人のヒロインも焦り気味になる王道ハーレムラブコメに。

キャラは可愛いが、展開的にちょっと引き伸ばし感があるのが難点。

タコピーの原罪

制作:ENISHIYA

全6話。いじめられてる小学生の女の子が主人公。いじめている側も親から暴力を受けていたり、主人公もネグレクトされていたり、助けてくれる子も冷徹な教育ママという救いようのない設定。そこに宇宙人のタコピーがきて道具で救おうとするが全くうまく行かない。

自己肯定感の低さから頼れられるのが嬉しい東くん、それを意識して利用しているのか分からないしずかちゃんの怖さ。オチはそこそこいい感じで終わるのが救いか。

Dr.STONE SCIENCE FUTURE 第2クール

制作:トムス・エンタテインメント

半年ぶり4期目の分割2クール目。陸路を走るためにバイク作ったり、谷を渡るためにロープウェイを作ったり、ステルスの船を作ったりとダイナミックにいろんなものを作って目的地に到達するのが冒険モノとして面白い。

ついにメデューサを発見し、石化光線で敵味方まとめて石化するというときに、みんな撃たれてしまうのは衝撃的。スイカが7年かけて復活液を作りみんなを救うが、スイカだけ7年の時が経過して美少女に成長する展開は面白かった。

2026年にシリーズ完結となる3クール目の放送が決定している。

ふたりソロキャンプ

制作:SynergySP

連続2クールの1クール目。今年1月にドラマ化されている。はじめは鬱陶しがってた厳さんも雫の猛攻により徐々に「ふたりソロキャンプ」に馴染んでいく。ザックの背負い方、パッキング方法、焚き火のやり方とか参考になる描写が多くて興味深い。雫のテーマを決めた料理も飯テロ。なぜか毎回ビールを飲んでいる。

キャンプ地としては大岳キャンプ場(あきる野市)、川井キャンプ場(奥多摩町)、清瀬金山緑地公園(清瀬市)が確認出来た。

連続2クールなのでまだ続く。

ブスに花束を。

制作:SILVER LINK.

地味な女の子とクラスのイケメンとのラブコメ。イケメンなのでモテるけど鈍感なので恋愛に疎い上野くんが、地味だけど心優しい花ちゃんに心惹かれていく。友達もいい人だらけで2人に協力してくれたりと心温まる恋愛ストーリー。

ダンダダン 第2期

制作:サイエンスSARU

1年ぶり2期目。オカルンがジジに対抗するために強くなる展開がアツイ。合体ロボが怪獣と戦うシーンも迫力あって楽しめた。3期の制作が決定している。

水属性の魔法使い

制作:颱風グラフィックス、Wonderland

異世界転移モノ。スローライフを希望し水属性の魔法を極めていく。話はよくある異世界無双系。絵がきれいなのがいい。

雨と君と

制作:レスプリ

捨てられていたタヌキを拾って一緒に暮らすお話。明らかにタヌキだが、作中のほとんどの人物が「犬」として認識しているという奇妙な設定。調べるとタヌキを飼うことは法律違反だからこういう感じになっているのだろうか。

その「犬」がなぜかスケッチブックに文字を書いて意思疎通ができるという「デキる猫は今日も憂鬱」スタイル。日常系という感じで「犬」との生活が淡々と描かれている。

宇宙人ムームー

制作:OLM

連続2クールの2クール目。USBの規格の話とかビデオテープの歴史とかの家電知識が相変わらず面白い。地球の自転を止めるという壮大なラストになるとは思わなかった。

アン・シャーリー

制作:アンサー・スタジオ

連続2クールの2クール目。アンが大学に行って、周りもどんどん結婚していくなか、ロイと付き合うことに。後半にロイがやってきて付き合ってやっぱり違うというのはちょっと唐突すぎたかなと。ロイがただの当て馬になった印象。

CITY THE ANIMATION

制作:京都アニメーション

かなり異質なアニメだからどういう気持ちで見たらいいんだろうと思ったが、何も考えずに見たら楽しめた。考えるな、感じろ的なアニメ。

黙示録マイノグーラ~破滅の文明で始める世界征服~

制作:MAHO FILM

プレイしていたゲームに似た世界に転移。国を作っていく感じの異世界モノが好きなのでこういうのは面白く見られた。主人公サイドが邪悪属性なので、要所要所で当たり前かのように残酷なシーンをギャグテイストで入れてくるのは斬新。

追放者食堂へようこそ!

制作:OLM Team Yoshioka

主人公はlv99だが料理人で目障りなことからパーティーから追放された。店を始めたかったこともあり自分の店を持つことに。不遇な冒険者を助ける前半は面白かった。

鬼人幻燈抄

制作:横浜アニメーションラボ

連続2クールの2クール目。娘として育てることになった野茉莉と一緒に幕末の京都へ。後半かなり作画が崩壊したし、話も飛び飛びなのでちょっと分かりづらかったかな。

ブサメンガチファイター

制作:WHITE FOX

異世界転移モノ。事前に自らのステータスの振り分けができるが、ルックスを犠牲にしてその他のステータスを上げたことにより絶対神の称号を得ることに。偶然出会った4人とパーティーを組むが、実は現実世界でで因縁のある者同士だった。基本的に無双していくが、自分の強さを気づかれないようにこっそりパーティーメンバーを助けていくのが面白い。

勇者パーティーを追放された白魔導師、Sランク冒険者に拾われる ~この白魔導師が規格外すぎる~

制作:FelixFilm

師匠と2人きりで修行してきたため、自分の実力を知る機会がなく冒険者パーティーに入る。自分の強さに気づかない系であり、さらに追放系でもある。展開に目新しさはないが、シリカがかわいくて見てた。

編集後記

今期は24本完走しました。全6話のアニメが2本あったので途中からは実質22本ですが、それでも今期は見すぎましたね。なるべくなら20本以内に抑えたいところです。

春アニメで「ある魔女が死ぬまで」、「ウィッチウォッチ」と魔女が主人公の名作が続きましたが、今期も「サイレント・ウィッチ」という名作が登場したので今年は魔女アニメの当たり年です。一方で今期は異世界転生・転移・無双系がイマイチでしたかね。

はやくも「ウィッチウォッチ」、「ダンダダン」、「Dr.STONE」の続編が決定しているのでこちらも楽しみです。

それではまた秋アニメでお会いしましょう。

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