「劇場版 響け!ユーフォニアム~誓いのフィナーレ~」を見てきたよ

アニメ

大好きなTVアニメシリーズの続編が劇場版で公開。

3年生が卒業し優子先輩が部長になる。新入生も入ってきて久美子は新入生担当係を任される。久美子と同じ低音パートには4人の1年生が入部するがいずれも曲者ぞろい。

鈴木さつき&鈴木美玲は小学校からの友達。さつきは下手ながらも練習を頑張り先輩から気に入られている。美玲は演奏をそつなくこなすが周りと上手く馴染めない。演奏だけではない個々の人間関係も描いてキャラを浮き彫りにしていくのがこのアニメの面白さ。後輩が入ってきて面倒を見る立場としての描写が今作品の見どころの一つですね。

そしてこの物語の核となるのは久美子と同じユーフォニアムを担当する1年の久石奏。人当たりが良いがどこか本心を隠している。夏紀先輩より自分のほうが上手いと悟った奏はオーディションで手を抜いてしまう。夏紀先輩にそれを咎められると「下手な先輩は存在自体が罪」と言ってしまう。過去に先輩を差し置いて大会に出て後ろ指をさされた経験がトラウマとなっている。前年の1年生の麗奈と3年生の香織先輩の問題と、大会で結果を出せた麗奈と出せなかった奏の違いで悩みます。久美子は自身の将来の悩みと重ね合わせて、一生懸命やれば結果が出なくても何かが残るとの答えを出していく。奏は序盤は人当たりも良いがどこか影のあるキャラでしたが、途中で先輩とぶつかり久美子が受け止めて最後は憎めないキャラとして今作品の中心となっていました。なんといっても可愛いし魅力的なキャラクターですね。

映画の尺の都合上いろいろと不足気味な感じを受けるのは仕方ないですが、緑輝×求ペアの描写がもっと見たかったですね。秀一と久美子の関係に進展があったのが驚きです。1年生に嫉妬する久美子も面白かったです。京都アニメーションの作画はさすがでラストの演奏の描写も見応えありましたね。

エンドロール後は時が過ぎ久美子が部長となりました。前年の結果を踏まえて吹奏楽部をどう導いていくのか。


そして次の曲が始まるのです!

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