どうも、じゅじゅいちです。多摩よこやまの道を歩いてみました。
赤駒を山野の放し捕りかにて 多摩の横山徒歩ゆか遣らむ
万葉集にも歌われた「多摩の横山」に当たるとされるのが「多摩よこやまの道」です。多摩丘陵の尾根道で散策路として整備したとか。多摩市にある「丘の上広場」から唐木田配水所までの東西に延びる約10kmの道のりです。
ルートは分かりづらいところもありますが、以下のサイトを参考にしてみてください。

最寄り駅は京王相模原線の若葉台駅です。あるいは小田急多摩線のはるひ野駅でも可です。そこから丘を上がるとその名の通り「丘の上広場」がありますが、そこが東の起点です。このような道標が至るところにあるので、見逃さないようにすれば大体は行けます。

丘の上広場からの景色も良いです。

多摩よこやまの道の地図が何箇所かあります。これと同じものが多摩市役所HPより見られますので印刷して持ち歩くと便利です。

多摩よこやまの道は基本は尾根道で、気持ち良く歩けます。地図のないころの人たちは自分の位置や目的地の方向を知るため、また山賊から身を守るために、なるべく尾根の高台を通ったとか。

重機の置き場所でしょうか。カラフルできれいですね。

三角点がありました。諏訪ヶ岳で標高144.5m。この辺りは神奈川県川崎市との県境でもあり、ネットの情報では川崎市の最高地点でもあるそうです。

多摩よこやまの道と交差する瓜生黒川往還です。川崎市麻生区の黒川と多摩市永山の瓜生を結んでいた往還道。昭和の初めまで黒川の特産品である黒川炭や禅寺丸柿を八王子方面や江戸市中に運ぶ道だったとか。このようにいくつか南北に交差する道もあります。ここ間違いやすいですが真ん中の道ではなく、右の道に進みます。

「防人見返りの峠」と呼ばれている展望広場です。富士山や丹沢・秩父の山並みが見られます。多摩よこやまの道はいくつか見晴らしの良い場所がありますが、ここが屈指の眺望ポイントですね。
見渡してみます。

分倍河原合戦の前夜に北条泰家の軍勢がこの尾根の川崎市側で野営し、翌早朝に戦に突入したとか。交通の要衝であったこの道はいくつもの痕跡が残されていたり、伝説が語り継がれていたりします。通り沿いにはいくつかこのような説明書きがあるので読んでみると面白いです。

川崎市最西端と書かれています。川崎四極地設定委員会という謎の団体によるものです。北・東・南もあるのでしょうか。

鎌倉街道です。多くの武士や兵士が通っていったと考えられています。

日蓮宗の妙櫻寺があります。昭和27年に杉並区に設立した妙櫻教会が前身。中央道開通のため移転を余儀なくされ、昭和53年にこの地に移転してきたとか。

一本杉公園の中を通っていきます。

池もある公園です。

万葉歌碑も設置してあります。「赤駒を山野に放し捕りかにて多摩の横山徒歩ゆか遣らむ」の歌が彫ってあります。

旧加藤家住宅です。18世紀後半の建築と推定されているとか。茶道、華道の活動にも使われているそうです。

ニワトリが放し飼いにされています。

旧有山家住宅。こちらは18世紀前半の建物と推定されていて、多摩市の有形文化財に指定されています。

池もあります。夏の間だけ水が流れるんだとか。さらに先に東屋があったのでそこでお昼にしました。

公園を抜けると小野路宿の石碑がありました。
後半に続きます。
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