2023年春アニメも最終回を迎えたので感想を書いていこうと思います。
【推しの子】
制作:動画工房
医者だった主人公が何者かに殺され、推しのアイドル・星野アイの子として転生。双子の妹も同じく転生者で病気で亡くなった少女という「推しの子」。1話は90分拡大版で内容も濃く、転生してアイが殺されて復讐劇へという二転三転あって驚かされた。
2話以降は復讐劇と言うより、芸能界の裏事情が描かれていて興味深かった。キャスティングされる理由はそれぞれ違っていて、それを理解できて立ち回れるのは強い。東京ドームでライブをするのは金があればできるというものでもなかったりとか。
一番インパクトあったのは黒川あかねの回で、恋愛リアリティショーに出演したが目立つためにやりすぎて炎上してしまう。しかしアクアの助けもあって自分を守るために演技をすることで上手く立ち回り解決していく。これは演技という嘘でアイを演じるのだが、そもそも本物のアイにも嘘という点で一致するところがあってこのテーマが面白い。この話が一番好きだし、あかねが一番好きですね。
2期の制作が決定しているので楽しみに待っています。
スキップとローファー
制作:P.A.WORKS
田舎から東京の進学校に通うことになった美津未。勉強はできるが、どこか抜けていてマイペースなところもあり、都会育ちのみんなに慕われていく。田舎の少ない人数とは違い、人数の多さも背景も多様な友達とのやりとりでそれぞれが変わっていくところがこの作品の見どころ。
ミカは最初はあたりが強い感じだったし、結月や誠も人間関係に苦手意識があったが、自然体の美津未とのやりとりのなかで素直になっていく。主人公の美津未だけでなく、クラスメイトも丁寧に描く青春群像劇的な要素があってより楽しめた。
美津未自身も天真爛漫さゆえの空回りなどもあるが、前向きなところが魅力的なキャラクターだ。
僕の心のヤバイやつ
制作:シンエイ動画
中二病で陰キャの市川と同じクラスの雑誌モデルをしている山田とのラブコメ。山田が図書室でこっそり一人でお菓子を食べてたり、本屋で自分の出ている雑誌を読んでる人にアピールしたりと奇行が面白い。
後半からはラブコメ色が強くなり、イチャイチャを楽しめる。隣の人に教科書を見せてもらうことに嫉妬したり、定番の風邪回でお見舞いしたり。市川がひねくれ陰キャから、素直な陰キャに変貌していくところが微笑ましい。
全体的に女性作者っぽい作品だなと思ったが、やはりそうだった。
来年1月から2期が放送されることが発表された。
女神のカフェテラス
制作:手塚プロダクション
亡くなった祖母が経営していたカフェを継ぎ、そこで働きながら同居している5人の女の子とのラブコメ。展開は少し取っ散らかった印象だが、5人それぞれのストーリーが描かれていてそれぞれに思い入れができた。
白菊と紅葉と桜花は実質告白しているし、流星もまんざらではないし、秋水以外はほぼ落ちてる感じか。
2024年に2期が放送されることが発表された。2期で秋水がもっと濃く描かれるのか楽しみ。
私の百合はお仕事です!
制作:パッショーネ、スタジオリングス
誰からも愛されるように外面を磨いた陽芽が、お嬢様学校を模したカフェで働くことになり悪戦苦闘するお話。そこで小学校時代の因縁のある美月と出会い、お互いの誤解を解いて再び仲良くなる。
陽芽を好きな果乃子のヤンデレっぷりが面白いが、後半はかなりギスギス感が増してきた。果乃子が陽芽を思う気持ちと、その関係を止めに入る純加とのやりとりが切ない。
吉祥寺が舞台なので、吉祥寺駅前や吉祥寺通りなど知ってるところがいくつか出てきた。
ウマ娘 プリティーダービー Road to the Top
制作:CygamesPictures
YouTubeにて全4話配信。
一応ナリタトップロードが主人公ということだが、ライバルであるテイエムオペラオー、アドマイヤベガも主人公級に描かれており、それぞれの物語も楽しめる。
皐月賞、日本ダービーと負け続けたナリタトップロードが菊花賞で勝利する展開は熱い。
4話しかないので勢いのあるまま最後まで走り抜けたという感じ。
Dr.STONE NEW WORLD
制作:トムス・エンタテインメント
2年ぶり3期目。分割2クールの1クール目。大型船を作り宝島と呼ばれるところに向かい、ついに別の村を発見。石化光線の謎にも迫った。
船で来たほとんどの人が石化してしまう絶望的な状況から、石化を解く硝酸を作り出すことに成功し、石化問題を解消できる手段がついにできた。
分割2クールで続きは10月から放送される。
異世界でチート能力を手にした俺は、現実世界をも無双する ~レベルアップは人生を変えた~
制作:ミルパンセ
「進化の実」と同じ原作者で、デブでブサイクな主人公がイケメンに生まれ変わる展開が一緒。異世界モノでもあるが、現実世界と自由に行き来できる「金貨8万枚」と同様のパターン。
しかしこちらは現実世界の比重が大きく、異世界だけでなく現実世界でもチート能力を生かして活躍。両方でモテてハーレムを形成する。作画が素晴らしく、特に目の表現が美しかった。
転生貴族の異世界冒険録 ~自重を知らない神々の使徒~
制作:EMTスクエアード、マジックバス
コンビニ強盗に刺され異世界転生し、神様によってチート能力を与えられる。助けた王女と公爵令嬢と婚約しハーレムを作っていく。
転生チート能力、ハーレム形成、冒険者登録、学園入学など、よくある異世界転生モノだが、ヒロインたちが可愛いので楽しく見られた。
なぜかOPで欽ちゃん走りしてる。
山田くんとLv999の恋をする
制作:マッドハウス
ネトゲで知り合った彼氏が、同じくネトゲで知り合った他の女に取られて傷心中にプロゲーマーの山田くんと会うラブコメ。
茜がいい人すぎる。山田に親切にしたり、瑠奈ちゃんにいじわるされてもスルーしたり。恋愛に興味がなかった山田も次第に茜に惹かれていく。茜の声優(水瀬いのり)の透明感のある声と演技も素敵だった。
江戸前エルフ
制作:C2C
400年前に異世界から召喚され祭神として祀られているエルフと、神社の巫女の日常系。引きこもってアニメやプラモなどオタク的趣味に没頭している。
江戸時代の知識とか出てきて面白い。加賀から江戸まで氷が運ばれたとか、飛脚の話とか。アニメを見たり、グッズを買ったりするエルフと、それを諫める巫女のまったり日常系で楽しめた。
久保さんは僕を許さない
制作:PINE JAM
冬アニメだったがコロナ禍で7話以降は中止となり、春アニメとして4月に1話から再開。
存在感が薄く誰からも気づかれない白石と、そんな白石を見つけられる久保さんとのラブコメ。高木さん的に久保さんが白石をからかう感じだが、もっとソフトなあま~い展開で楽しめた。
天国大魔境
制作:Production I.G
外の世界は荒廃していて文明が滅んでいる。一方施設内では技術が発展していて特殊な能力を持った子どもたちが暮らしている。この外の世界と施設内の2つの世界を描いていくお話。
外の世界は荒廃した日本が舞台となっていて、マルとキルコの2人が天国と呼ばれる場所を探して旅をしている。人食いと呼ばれるモンスターも出てきて、人食いが元人間というゾンビ映画的な展開もある。生き残った人間で独自のムラを作るなどの描写も面白い。
結局最後まで施設内と外の世界は明確には交わらず謎は謎のまま終わってしまった。こういう作品こそ2期とかやって最後まで完結させてもらいたい。
異世界はスマートフォンとともに。2
制作:J.C.STAFF
6年ぶり2期目。まさかこれの2期が来るとは思ってなかったし、しかも1期から6年も経っている。通称「スマホ太郎」と呼ばれており、以降この手のアニメが「◯◯太郎、次郎~」呼びされることになった伝説のアニメ。
今期もどんどんハーレムに追加されてくなど、展開がどうとか言うよりここまでぶっ飛んでいると何も考えずに楽しめて良い。細かい展開はさらっと飛ばすのでスイスイ見られるのが良いところ。
トニカクカワイイ(シーズン2)
制作:Seven Arcs
3年ぶり2期目。
一緒にディズニーランドや温泉旅行に行ったりと、すでに夫婦なのに恋人っぽいラブラブ感を楽しめるラブコメ。司ちゃんがとにかく可愛くてそれだけで見ていられる。
事情を知らない転校生がグイグイくる。
制作:スタジオ サインポスト
主人公の高田くんが転校先のクラスメイトの西村さんと仲良くなるお話。西村さんは見た目と性格から死神と呼ばれているが、高田くんはそれを厨ニ的にかっこいいと思い仲良くしていく。
西村さんについて周りから何を言われても好意的に解釈してしまう天然な高田くんが、やがて周りも巻き込んで変えていく。「スキップとローファー」的な流れの面白さもある。
くまクマ熊ベアーぱーんち!
制作:EMTスクエアード
3年ぶり2期目。1期と同じくチートで敵を倒し、転生前の料理知識で無双する展開だが、異世界モノとして安定して見られたかな。
かぐや様は告らせたい-ファーストキッスは終わらない-
制作:A-1 Pictures
クリスマス編をTVスペシャル全4話で放送。文化祭後のクリスマスを描く。
本来の自分をさらけ出せるかで悩む会長と、それを受け入れるかぐや様。また一歩お互いに踏み込んだ展開となった。
編集後記
今期は既に2期が発表されている作品が多い。「推しの子」、「女神のカフェテラス」、「僕の心のヤバイやつ」は2期の制作が決定している。「Dr.STONE NEW WORLD」も分割2クールとなっている。全部好きな作品なので嬉しいですね。
それではまた2023年夏アニメでお会いしましょう。
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