東京都公文書館に行ってきた

多摩

国分寺市にある東京都公文書館に行ってきた。

東京都公文書館は、昭和43年(1968)10月1日に開設され、都の歴史公文書等や庁内刊行物などを系統的に収集・保存し、これらの効率的な利用を図るとともに、併せて都に関する修史事業を行っています。

東京都公文書館WEBサイト

2020年4月に世田谷区から国分寺市に移転、開館した。

西国分寺駅から徒歩7分程度の都立多摩図書館の先にある。

企画展「東京府文書にみる多摩と東京―多摩地域東京府移管130年―」が行われていたので見てきた。

今年は明治26年(1893)に多摩地域が東京府に移管されてから130年の節目にあたる。そこで、明治初年から昭和戦前期を対象に、多摩地域と東京の歴史をたどる展示を開催している。

常設展示は「東京の軌跡」というタイトルで、江戸から今日の首都東京に至る歴史の流れと主な出来事を紹介している。一部を除いては撮影可となっている。

市制町村制により東京市が成立。

多摩ニュータウンの入居開始なども。

企画展示の部屋の床には東京府の地図がある。

多摩地域が神奈川県から東京府に移管する法案が出されたが、これに反対した自由党の影響下にあった南多摩郡と西多摩郡を中心に町村長や助役などが一斉に辞任してしまい、役場が閉鎖された。

一方、北多摩郡では神奈川県より東京府に所属することで生まれる経済効果に期待し、法案可決の請願書を提出したという。

明治11年9月に発生した多摩川の大洪水をきっかけに、それまで不明確だった多摩川の源流を突き止めたとのこと。

当初、東京府に移管するのは北多摩郡と西多摩郡だけという東京府知事の案だったが、神奈川県知事により南多摩も移管対象に加えられたなど、大まかな流れは分かっていたが詳細までは知らなかったこともあり興味深かった。

定期的に企画展が開催されているとのことで、また来たい。

それでは。

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