あれがマルカブ、シェアト、アルゲニブ、アルフェラッツ

君は指さす秋の四辺形覚えて空を見る(化物語ED風/字余り)♪

どうも、じゅじゅいちです。

さて、秋の星座が見える時期になりました。

秋の星(上)

秋の星座を探す際に目印になるのが、南の空に四角く星が並んでいる「秋の四辺形」です。秋だけ「大三角」ではないし1等星もなく全部2等星ですが、秋の空では明るい星が少ないためこれでも目立っていますね。4つの星の名前と意味はそれぞれ、ペガスス座のマルカブは「馬の鞍」、シェアトは「肩」、アルゲニブは「脇腹」、そしてアンドロメダ座のアルフェラッツは「馬のへそ」です。アンドロメダ座なのに「馬のへそ」というのもなんですが、もともとアルフェラッツはペガスス座の星だったんですね。1928年に国際天文学連合で正式に星座が決められた時にアンドロメダ座のものになりました。

ペガスス座の左にはアンドロメダ座があります。この星座の中には有名なメシエ天体のM31アンドロメダ銀河があります。ケフェウス座は北の空に見えます。μ星はガーネットスターと呼ばれている赤い星です。ペルセウス座の星座絵で良く描かれている、ペルセウスの手に持っているがメドゥーサの頭で、その星が変光星で有名なアルゴルです。カシオペア座はジグザグの星座で、北極星ポラリスを探すときに役に立つ星座で有名ですね(図参照)。

カシオペア

秋の星(下)
くじら座は全星座の中で4番目に広い星座です。2等星と3等星が一つずつ(変光星のミラは除く)ポツンポツンと見える広い割に地味な星座です。

さて、星座とギリシャ神話はセットで語られることが多いですが、秋の星座では一つの物語に出てくる登場人物がかたまっています。古代エチオピア王国の国王ケフェウス、王妃カシオペア。その娘のアンドロメダがおばけクジラに襲われているところを助けたのがメドゥーサ退治の帰りにペガススに乗ったペルセウス。その後アンドロメダとペルセウスは幸せな結婚をしましたとさ、めでたし。ちなみにアンドロメダとペルセウスの曾孫がヘラクレスです。

ペガスス座の下にあるのが黄道12星座のうお座ですが、1番明るいα星でも4等星と見つけづらい星座です。星座絵では二匹の魚が描かれていますが、これがアプロディーテ(ヴィーナス)とその息子のエロス(キューピッド)です。怪物ティフォンから逃げた姿が星座になったと言われています。

西にあるみずがめ座も黄道12星座のひとつ。形を結ぶことが難しいのですが、三ツ矢が特徴です。ここから1等星のフォーマルハウトまでみずがめ座の領域なので、結構大きい星座であることが分かると思います。

秋で唯一の1等星フォーマルハウトがあるのが、みなみのうお座です。フォーマルハウトは「魚の口」の意味しています。南の空にぽつんと一つだけ輝いているので見つけやすいですね。

やぎ座も黄道12星座のひとつ。星座絵ではしっぽが魚の形をしています。これは怪物ティフォンから逃げたときに変身して川に飛び込びましたが、あわてたため下半身は魚で上半身は山羊の姿になってしまったということです。そのときの姿が星座になったということです。

黄道12星座のひとつ、おひつじ座も2等星と3等星があるのでそこそこ見つけやすいと思います。

最後にこの秋と冬の流星群の情報でも。

2014/10/21-22 オリオン座流星群。ピークは22日1時。
2014/12/14-15 ふたご座流星群。三大流星群のひとつ。ピークは14日21時。
2015/01/04 しぶんぎ座流星群。三大流星群のひとつ。条件は悪いとのこと。

さて、冬から始まり今回で秋も終わりましたので一周しました。次回からは書いてない小さい星座とかメシエ天体とかを取り上げていこうと思います。

それではまた。

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