あれがスピカ、デネボラ、アークトゥルス

僕は指さす春の大三角覚えて空を見る(化物語ED風)♪

どうも、じゅじゅいちです。
さて、冬に続いて春の星座もメモしておきたいと思います。

▼春の南の空@東京21:00

春の空(南)

春の星座で目立つのは南の空高くにあるしし座です。明るい星が多く形がハッキリしていてかっこいい星座ですよね。しし座の中で最も明るい星が1等星のレグルスです。ちなみにレグルスは1等星の星21個の中では最も暗く1.4等級です。そしてしし座の左下あたりにある明るい星がおとめ座の1等星スピカです。左上にある明るい星がうしかい座の1等星アークトゥルスです。春は3つの1等星が見えます。

しし座とおとめ座、そしてかに座は星占いで有名な黄道十二星座です。黄道十二星座というのは太陽の通り道である黄道上にある星座のことなんですね。ちなみに太陽系の惑星もこの黄道上の近くで見られます。これは太陽と惑星がほぼ同じ平面上を公転しているからなんですね。今ぐらいではおとめ座の近くに火星が見えたりします。(夏の星座ですがてんびん座の近くに土星、冬の星座ですがふたご座の近くに木星も見えます)

しし座の右下にぽつんと明るい星がありますが、それがうみへび座のアルファード(コルヒドレ)です。「アルファード」とはアラビア語由来で「孤独なもの」という意味の通り、周りに明るい星がなく2等星ですが比較的見つけやすい星です。ちなみに別名の「コルヒドレ」はラテン語由来で「蛇の心臓」という意味があるそうです。

▼春の北の空@東京21:00

春の空(北)

北の空には北斗七星で有名なおおぐま座があります。北斗七星のうち6つの星が2等星、1つが3等星で見つけやすいですね。北斗七星の柄杓の底の部分の2つの星の間隔を5倍すると北極星であるこぐま座のポラリスが見つかるのは有名ですね。ちなみにギリシャ神話ではおおぐま座とこぐま座は母と子です(父親はゼウスです)。

星座は北極星を中心に反時計回りに動いて見えます。北極星は固定しているように見えますが、長い目で見ると少しずつずれています。現在の北極星はこぐま座のポラリスという2等星の星ですが、1万2000年後にはこと座のベガが北極星になるのだそうです。ちなみに北極星は2万6000年周期に移動しているので、再びポラリスが北極星になるのは2万6000年後となります。

春の空(全体)

春にも冬と同じように大三角があります。大三角を構成する3つのうち2つの星は1等星のスピカとアークトゥルスですが、もう1つは1等星のレグルスではなくしし座の2等星デネボラです。冬と夏も大三角がありますが、2等星が大三角の一角をなすのはデネボラだけです。

春の大三角にりょうけん座のコルカロリを加えて春のダイヤモンドとも呼ばれています。さらに北斗七星の柄の3つの星とアークトゥルス、スピカを通りからす座までをつなぐと春の大曲線となります。

春は大きい星座が多いです。なんと星座の大きい方の1位から3位までは春の星座で占めているんですね。
<星座の大きさ順>
1.うみへび座(春)
2.おとめ座(春)
3.おおぐま座(春)
4.くじら座(秋)
5.ヘルクレス座(夏)

次第に暖かくなってきて天体観測するのも楽になってきたので春の空を見上げてみてはいかがでしょうか。

それではまた夏の空でお会いしましょう。

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