どうも、じゅじゅいちです。
日の出町平井のお祭りに行ってきました。平井のお祭りは日の出町平井地区にある春日神社、八幡神社の例大祭で毎年9月29日に近い土日に開催されています。
春日神社に奉納される「鳳凰の舞」は国の重要無形民俗文化財に指定されています。明治に行われた後、昭和の初めまで途絶えていましたが、1948(昭和23)年頃から春日神社の秋季祭礼に奉納されるようになりました。上方から伝わった雨乞い踊りに祗園囃子と風流踊りが結びつき、江戸で生まれた奴歌舞伎の太刀踊りが加わって鳳凰の舞となったそうです。2006(平成18)年に国の重要無形民俗文化財に指定されました。1957(昭和32)年に鳳凰の舞保存会が結成され、下平井地区の全戸が会員だということです。平井地区は1955(昭和30)年に隣の大久野村と合併するまでは平井村でした。さらに江戸時代までは上平井村、中平井村、下平井村に分かれていました。現在は下平井以外はあまり使われていないと思いますが、バス停にはそれぞれの名前が残っています。
『国指定重要無形民俗文化財 「下平井の鳳凰の舞」民俗文化財調査報告書』日の出町教育委員会

日曜11時頃、春日神社の祭礼開始。

春日神社。祭神は武甕槌命、大己貴命、天児屋根命、斎主命。

お神輿登場。

目黒流桜木囃子保存会によるお囃子。目黒囃子は神田囃子の流れをくむものだとか。

鳳凰の舞は「奴の舞」と「鳳凰の舞」という構成になっています。まずは奴の舞から。 小学生男児が中央の太鼓の周りを取り囲むように舞います。人だかりの後ろから撮ったので分かりづらくてすみません。

奴の舞は口上があります。「えっへん、~~、ほほ敬って申す」みたいな口上を左回りに順番に言っていきます。

鳳凰の舞です。こちらも写真が分かりづらいですがご勘弁を。鳳凰の被り物をしてバチを持った4名と小太鼓1名、赤い頭巾でササラを持った4名と軍配を持った1名の計10名が中央の太鼓を取り囲むように舞い、反時計回りに回りながら太鼓を叩きます。

加美町の山車。

加美町の山車と志茂町の山車です。両方とも町指定有形民俗文化財です。それぞれ重松囃子を演奏しています。重松囃子とは埼玉県所沢の古谷重松が幕末から明治初期の頃、江戸の神田囃子系統の囃子に手を加え華やかでにぎやかな曲想にしたとのことです。埼玉県西部から多摩地域に広がったそうです。日の出町は重松囃子の保存会が多く、その他は神田囃子や目黒囃子の保存会もあります。

八幡神社です。祭神は誉田別命です。

八幡の山車です。
夜はそれぞれの山車が競い合いをするので一番盛り上がるそうです。それではまた次のお祭りでお会いしましょう。
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