どうも、本当にお久しぶりです。じゅじゅいちです。
withコロナの時代、皆様いかがお過ごしでしょうか。緊急事態宣言下で外出自粛していたので、気晴らしに東京酒造の日本酒セットを注文してみました。

これは東京都酒造組合から出ている日本酒のセットです。東京都の蔵元は少しずつ減っていますが現在9社あります(島しょ部を除く)。
社名 | 銘柄 | 所在地 | 創業 |
---|---|---|---|
小澤酒造 | 澤乃井 | 青梅市沢井 | 1702年(元禄15年) |
石川酒造 | 多満自慢 | 福生市熊川 | 1863年(文久3年) |
田村酒造場 | 嘉泉 | 福生市福生 | 1822年(文政5年) |
野﨑酒造 | 喜正 | あきる野市戸倉 | 1884年(明治17年) |
中村酒造 | 千代鶴 | あきる野市牛沼 | 1804年(文化元年) |
小澤酒造場 | 桑乃都 | 八王子市八木町 | 1926年(大正15年) |
豊島屋酒造 | 金婚正宗 | 東村山市久米川町 | 1596年(慶長元年) |
野口酒造店 | 国府鶴 | 府中市宮西町 | 1860年(万延元年) |
東京港醸造 | 江戸開城 | 港区芝 | 2011年(平成23年) |
特別区(23区)に1社、あとは多摩地域です。西多摩地域に限定すると5社あり、半分を占めます。八王子市の小澤酒造場は青梅市の小澤酒造と親戚筋だとか。豊島屋酒造の金婚正宗は明治神宮と神田明神に御神酒として納められている唯一の日本酒だそうです。東村山は志村けんだけじゃない!23区唯一の東京港醸造は創業自体は1812年ですが、1911年に酒造業は廃業。その後も食堂などを続けていたのですが、2011年に酒造業を復活させたということです。現在、清酒の酒造免許を新規に取得するのはまず不可能らしいですが、税務署に熱心に通い詰めてついに許可がおりたそうです。
日本酒には本醸造酒とか吟醸酒とか種類がいろいろとありますね。まとめてみました。
精米歩合 | 醸造アルコールなし | 醸造アルコールあり (10%以下) |
---|---|---|
規制なし | 純米酒 | |
70%以下 | 本醸造酒 | |
60%以下 or 特別な製法 | 特別純米酒 | 特別本醸造酒 |
60%以下 | 純米吟醸酒 | 吟醸酒 |
50%以下 | 純米大吟醸酒 | 大吟醸酒 |
日本酒は一定の基準を満たす特定名称酒と、それ以外の普通酒に分けられます。特定名称酒はざっくり純米酒、本醸造酒、吟醸酒があります。純米酒はそのままの意味で米と米麹と水だけで作られており、醸造アルコールが一切使われていません。その他は醸造アルコールが添加されており、本醸造酒や吟醸酒は10%以下の条件があります。吟醸酒は吟醸造りという特別な製法で作られています。その他の違いは原料となるお米の精米歩合です。精米歩合とはどれくらいお米が磨かれているかということ表しています。普段食べる白米は精米歩合90%ほどだそうです。これは玄米を10%削っているということです。本醸造酒は精米歩合70%以下、吟醸酒は60%以下、さらに大吟醸酒と呼ばれるものは50%以下となっています。この他、純米吟醸酒、純米大吟醸酒などもありますが、それぞれの特徴を備えたものですね。
さらに火入れという工程で分類されます。通常は貯蔵と出荷前の2回加熱処理します。これは殺菌と品質の劣化を防ぐためです。貯蔵前の1回のみ火入れをするのを生詰め酒、出荷前の1回のみ火入れをするのを生貯蔵酒、火入れをしないのを生酒(なまざけ)と言います。特に生酒は冷蔵庫での保存が必要です。

さて、セットの中身を見ていきます。東京都の蔵元のうち5社の日本酒が300mlの瓶に入っています。これは東京オリンピックを機に東京の地酒をPRしようと5社が統一ラベルで売り出したものです。しかし新型コロナウイルスの影響でイベントも中止となり売れ行きが伸び悩んでいたということです。東京の地酒は前々から飲んでみたいと思っていたので、ちょうどいい機会なので今回注文してみました。
社名 | 銘柄 | 種類 | 精米歩合 |
---|---|---|---|
豊島屋酒造 | 金婚 | 純米 | 65% |
田村酒造場 | 嘉泉 | 特別純米 | 60% |
中村酒造 | 千代鶴 | 特別純米 | 60% |
石川酒造 | 多満自慢 | 純米大吟醸 | 50% |
小澤酒造 | 澤乃井 | 純米吟醸生もと造り | 55% |
普段ストロングゼロとか黒霧島しか飲まないので意識的に日本酒を飲むのはこれが初めてです(無意識では飲んだことがあるかも知れませんが)。金婚が一番甘みがありましたね。あと澤乃井の生もと造りは香りがとても良く、味もまろやかな感じがしました。
withコロナの時代、外で飲む機会が減っていくかも知れませんが、自宅でもお酒を楽しんでいきたいですね。それではまた次のお酒でお会いしましょう。
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