2023年秋アニメを見た感想

アニメ

2023年秋アニメもほぼ最終回を迎えたので感想を書いていこうと思います。

以下のうち「葬送のフリーレン」、「シャングリラ・フロンティア」、「薬屋のひとりごと」は冬シーズンも続きます。

また「豚のレバーは加熱しろ」の12話は執筆時点(1月3日)では放送日未定となっています。

陰の実力者になりたくて! 2nd season

制作:Nexus

1年ぶり2期目。「暴走が始まる」、「月が赤い」、「もう時間がない」などのセリフを繰り返していくところが厨ニ炸裂で本当に面白い。厨二であることを自覚しているからこそ、見ていてウザさがない。

偽札の回ではシャドウの思惑とは別に、適当なことを言って周りが勝手にいいように解釈してうまく回っていくところがアンジャッシュ展開で面白すぎ。厨二を自覚している部分と、自覚せずに物事がうまく回っていく部分の両方がこの作品の魅力。

シャドウガーデンのキャラも個性的で魅力的。デルタかわいいし、デルタの前だけ素になるシャドウも良すぎる。

完全新作劇場版の制作が決定している。映画もそうだが、3期も是非やって欲しい。

葬送のフリーレン

制作:マッドハウス

4話までは金曜ロードショーで一気に放送された。

エルフのフリーレンが、パーティーを組んでいた勇者ヒンメルの死をきっかけに人間を理解しようとするお話。10年という長い間同じパーティーを組んでいたが、フリーレンは短命の人間について興味を持てなかった。しかしヒンメルが亡くなったあと、その想いが分かっていくという話のスタイルが切なさを感じるが、同時に温かさも感じた。

戦闘シーンは多くないが、魔族がアイゼンの動きを模倣して、その弟子であるシュタルクと戦う場面や、フリーレンが師匠に魔力を隠す方法を教えてもらったことでアウラに勝つなど、ここでも師匠とのつながりを感じさせてくれた。

2クールなのでまだ続く。

ティアムーン帝国物語~断頭台から始まる、姫の転生逆転ストーリー~

制作:SILVER LINK.

悪役令嬢が革命によって処刑されてしまうが、タイムリープによって過去に戻り処刑を回避するために奮闘するお話。動機は自己中心的だが、帝国の財政を立て直したり、コネを作るなどして結果的に国が良くなり「帝国の叡智」と持て囃されて支持者を増やしていく。

基本的には自分本位だが、結果的にうまくいくのは「陰の実力」と同じ構図で楽しめる。顔芸が面白い。

ひきこまり吸血姫の悶々

制作:project No.9

3年間ひきこもってたコマリがいきなり帝国の大将にさせられる。自分に力がないと思っているコマリはハッタリで乗り切っていくが、実は最強の吸血鬼で意識せずに要所要所で活躍していく。

コマリのことが好きすぎるヴィル、百合でヤンデレのサクナなど何よりキャラが可愛くて個性的で魅力的に描かれているので楽しめた。

星屑テレパス

制作:Studio五組

コミュ障で地球上に居場所がないと感じる海果だったが、宇宙人を名乗るユウと仲良くなりロケットを作る同好会を立ち上げ宇宙を目指していくきらら系アニメ。

「ぼっち・ざ・ろっく!」に続いてコミュ障主人公となっているが同好会のリーダーになり、めんどくさそうな雷門さんを誘ったり、スピーチの克服をしようと前向きになっていくなかで徐々に自分の居場所が出来ていく。

キャラが可愛く作画も良い。百合要素もあり、攻めに弱いユウかわいい。

シャングリラ・フロンティア

制作:C2C

クソゲーマニアの主人公が神ゲーと呼ばれるフルダイブVRゲーム「シャングリラ・フロンティア」をプレイするお話。基本的に強いが、無双しているわけではなく悪戦苦闘しながらボスを倒していくので見ごたえがある。

主人公が変わった行動をして巻き込まれていくところは「防振り」に似ている。他ゲーでの知り合いに追われたりと一筋縄ではいかないところが面白い。

2クールなのでまだ続く。

ウマ娘 プリティーダービー Season 3

制作:スタジオKAI

2年ぶり3期目。今回の主人公はキタサンブラック。お友達のサトノダイヤモンドも描かれており、サトノ家はG1に勝てないというジンクスと戦うサイドストーリーも興味深い。キタサンブラックがピークを過ぎたが、最後までやり切って有馬記念で勝つというところは熱い。

2024年5月24日にジャングルポケット主人公で映画化が決定している。

Dr.STONE NEW WORLD

制作:トムス・エンタテインメント

第3期の2クール目。春以来の分割2クール。一人の力だけではなく、みんながそれぞれ持っている力を合わせるという描かれ方が熱い。司も修復効果によって治り、かつての敵とも手を取り合っていくのはこの作品のいいところ。

新しい敵は月にいるということで、これから月を目指すとかどんだけ遠い道のりなんだよと思うが、この仲間で月に行くところを見てみたい。4期の制作も決定しているので楽しみ。

Helck

制作:サテライト

引き続き2クール目。ヘルクが魔界に来るまでの出来事が語られる。魔物の大量発生は魔族の仕業ではなかったが、人間側は人々を覚醒させ魔族を倒しにかかる。人間の愚かさ、弱さ、狡猾さみたいなのが描かれている。

同時期のフリーレンと魔族に対する考え方が違っているのも面白い。こちらは魔族に敵対する意志はないが、フリーレンの方は魔族は人間を騙すという対比。これによってヘルクの方は人間の愚かさや弱さが強調して描かれているのも興味深いところ。

薬屋のひとりごと

制作:TOHO animation STUDIO / OLM

古代中国をモデルとした世界で、主人公のマオマオが後宮で働きながら薬の知識で事件の真相を明らかにしていくミステリー。宦官である壬氏に気に入られて面倒事を押し付けられる。

後宮では毒見役となり他の仲間から同情されるが、本人は毒が好きすぎて毒を食べたくてしかたないというギャップも面白い。

2クールなのでまだ続く。

16bitセンセーション ANOTHER LAYER

制作:st.シルバー

ゲーム会社でイラストレーターをしていたコノハだが、2023年から1992年にタイムリープしてしまう。その時代のゲーム会社で雇ってもらい自分のキャラクターをもとに、自分が本当に作りたいゲームを作っていくお話。

昔の絵の描き方が現在とは違っていて興味深い。ゲームを作ったことにより変えてしまった未来が、アメリカナイズされてしまうのは面白かった。

ポーション頼みで生き延びます!

制作:寿門堂

神様の手違いで死んでしまい、お詫びとして薬を作り出せる能力を得て異世界に転生。

異世界でも現実世界の知識を活用して商売していく「ろうきん」のミツハ系女子で、貴族相手にも嘘とハッタリで渡り合っていくのが痛快。というか「ろうきん」と作者同じなのね。自分の利益になる有力者とは近づいていくのも強かで好き。

豚のレバーは加熱しろ

制作:project No.9

異世界転生して豚として生まれ変わった話。主人公が豚なのでどんなことを言ってもビジュアルが愛らしい豚のなのでギャップが面白すぎる。ヒロインのジェスも美少女で可愛すぎるし、豚の望みをなんでも叶えてくれる気があるのも良い。

イェスマと呼ばれる種族について後半で明かされていくが、なんとも悲しい設定である。最終回が楽しみ。

私の推しは悪役令嬢。

制作:プラチナビジョン

乙女ゲームの主人公レイに転生してしまい、大好きだった悪役令嬢のクレアを愛でる百合物語。異常なまでにクレアを愛するレイが面白い。

クレアとは最終的に結ばれないという思いがあったが、ライバルが登場しそれを乗り越えていく展開が主人公らしくて清々しかった。

経験済みなキミと、経験ゼロなオレが、お付き合いする話。

制作:ENGI

タイトル通りで多数の男と関係を持ったギャルと、陰キャの主人公が付き合うお話。

ギャルがある意味とても純粋なところがあり、陰キャの誠実なところにキュンとくるというのが新鮮な展開。そこにヒロインの双子の妹が出てきて修羅場化してひと悶着ある。やはりラブコメにはライバルが必要。

カノジョも彼女 Season 2

制作:SynergySP

2年ぶり2期目。主人公が真面目すぎるゆえに何股もしてしまうというロジックが相変わらず面白すぎる。ミリカが暴走し、それによって一緒に暮らしていく展開が面白すぎた。

ミリカに触発されてシノも積極性を見せて、最後には告白してしまうとか破天荒ストーリー。

3期はなさそうだけど4人のドタバタがまた見たい。

オーバーテイク!

制作:TROYCA

F4に関わる人達の人間ドラマ。オリジナルアニメ。

F4のことは全く知らないが、話を進めるうちにF4のことが自然に入ってくる丁寧な作りになっている。トラウマのあるフォトグラファー眞賀と、父のあとを追ってレーサーになった浅雛がお互いの関わりを通して克服し成長していく物語。

作画も良いし、話の展開も丁寧であまり興味なかったF4がテーマだったが楽しく見られた。

ミギとダリ

制作:GEEKTOYS × CompTown

孤児で双子のミギとダリがとある村の老夫婦の養子になり、その村で実の母親を殺した犯人を探すミステリー。

「坂本ですが?」と同じ作者なのでシュールなギャグが楽しめる。異国感があるが、唐突に兵庫県警のパトカーが出てきてそのギャップが面白かった。後半の怒涛の展開は驚かされたが、最後老夫婦が2人であると気づいてプレゼントを2つ用意するところは泣けた。

SPY×FAMILY Season2

制作:WIT STUDIO、CloverWorks

1年ぶり2期目。ダミアンのために友達が一緒に罰を受けてピクニックに行く話はほっこりしていい話だった。

ヨルさんが「カモフラージュのための家族」を気にする必要があるかを聞かれて自分の気持ちに気づくシーンが良かったですね。12月に映画化され、3期もありそう。

進撃の巨人 The Final Season 完結編 後編

制作:MAPPA

1期が放送されたのが2013年なので10年でようやく完結。エレンが巨人の力を消して終了したが、今度は人間同士の争いが始まるという悲しい流れに。

エレンがミカサが別の男と結婚することに嫉妬する場面は面白かった。

編集後記

秋アニメは本当に豊作で楽しいシーズンでした。

最後に2023年の特に面白かったアニメを挙げておきます。

冬:陰の実力者になりたくて!
春:【推しの子】、スキップとローファー
夏:無職転生 Ⅱ
秋:陰の実力者になりたくて! 2nd season、葬送のフリーレン

2023年は【推しの子】が話題になり個人的にもとても楽しく見させてもらいました。2024年に2期放送予定となっているので今から楽しみです。

それと「陰の実力者になりたくて!」は数ある転生系の一つの到達点だと思っています。

それではまた2024年冬アニメでお会いしましょう。

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