2025年冬アニメを見た感想

アニメ

2025年冬アニメもほぼ最終回を迎えたので感想を書いていこうと思います。

「わたしの幸せな結婚 第二期」の最終話については放送延期となっており、4月9日以降の放送予定なので未視聴です。「薬屋のひとりごと 第2期」は連続2クールなのでまだ続きます。

メダリスト

制作:ENGI

フィギュアスケートでオリンピック金メダルを目指すいのりの物語。フィギュアスケートは通常5歳から始めることが多いが、いのりは11歳からのスタートとなり他の子たちから出遅れていた。しかしコーチの司先生との出会いで驚異的なスピードで成長していく。司も始める年齢が遅かったことから、いのりに自分の気持ちを重ねていく。

ライバルのコーチに「君は勝てない」と言われた時に司が反論するシーンも「人生2つ分の勇気の力」があったからこそ出てきたと思うと熱い。いのりは学校では勉強が出来ずに劣等生扱いだったので、フィギュアスケートで成果を出して自分を好きになっていく姿は感動的だった。

その他の登場人物も個性的で物語をより面白くしている。理凰は親が銀メダリストで小さい頃からスケートを始め、環境は良かったが伸び悩んでいる。恵まれた環境なので成果が出ないことへの言い訳ができないところが、いのりとは対照的なキャラクターとなっている。

スポ根要素に加え、ギャグ要素もあって楽しく見られる。絶望する顔芸も面白い。ストレスなく見られる工夫もされているのもいい。

オープニング主題歌は米津玄師さんの「BOW AND ARROW」。原作の大ファンということで逆オファーしたらしい。MVには2大会連続オリンピック金メダリストの羽生結弦さんが出演しているという力の入れよう。

2期の制作が決定しているので楽しみ。

花は咲く、修羅の如く

制作:スタジオバインド

漫画作品のアニメ化で、原作は「響け!ユーフォニアム」作者の武田綾乃さん。朗読が好きな花奈が、高校の放送部へ入部し、Nコンに向けて練習するお話。これを見るまで放送部の活動というと校内放送のことしか思いつかなかったが、放送部の甲子園と言われるNコンというのがあるとか。放送部のコンテストでアナウンスや朗読、ドキュメントや創作ドラマなどの部門がある。

大会に向けて朗読の練習をしていく様子が描かれているが、ユーフォと同様、ここでも「才能」がキーワードになってくる。アナウンス向きの声なのか、朗読向きの声なのか。適性があるからやる、好きだからやるの葛藤も描かれている。

花奈は大人しめな子と思ったが、演技がうまかったり、積極的に部活のメンバーに関わって物語を進めているのも新鮮だった。朗読しているときの、領域展開みたいな空間の演出も面白い。是非2期もやってほしい。

ギルドの受付嬢ですが、残業は嫌なのでボスをソロ討伐しようと思います

制作:CloverWorks

残業続きのギルドの受付嬢が残業を減らすために奔走するお話。なぜかディアスキルと呼ばれる最上位のスキルを手に入れて、冒険者が倒しきれないボスを倒して残業を回避していく。ギャグに振っているかと思えば、シリアス展開もあり飽きさせない作りとなっている。残業を回避するために昼休みも仕事したり、明日の残業を回避するために今日頑張ってやるとか、そんな描写が面白い。

さすがCloverWorksで、作画も良く、キャラクターも可愛い。エンディングの曲の歌詞も面白く、アニメーションも可愛くて好き。是非2期もやって欲しい。

クラスの大嫌いな女子と結婚することになった。

制作:Studio五組×AXsiZ

大企業の祖父の会社を継ぐためにクラスの嫌いな女子と結婚することになったラブコメ。徐々に親密になってきたところにライバルが現れるというラブコメ王道展開でヒロイン朱音の気持ちが揺さぶられる。

ヒロインの朱音、いつも一緒にいる従妹の糸青、朱音思いの妹の真帆、朱音と親友で主人公に片思いしていた陽鞠など、朱音以外は積極的に主人公にアプローチしていく中で、朱音が自分の気持ちに気づいてく。親友でありライバルでもある陽鞠との本音を言い合うシーンも良かった。

作画もよく、SDキャラや、コミカルな動きが入るところも楽しいし、朱音の妄想癖の強いところも面白い。朱音役の声優の矢野妃菜喜さんの演技がとても良かった。

甘神さんちの縁結び

制作:ドライブ

連続2クールの2クール目。今回は朝姫、夕奈、白日の個人回。朝姫回ではループしたり、夕奈回ではお互いの体が入れ替わったり、白日回では並行世界に飛んだりとファンタジー路線になっていく。

朝姫がキスして攻めていたし、白日のヤンデレ具合も怖くも面白くあった。このファンタジー路線を通して、ヒロインたちと主人公がより深く分かり合える様子を描いている。それぞれのヒロインの気持ちを深く知ったこのあと、どう展開していくのか楽しみ。

アオのハコ

制作:テレコム・アニメーションフィルム

連続2クールの2クール目。雛がついに告白し、2人の関係も変わっていく。それを知った千夏も複雑な気持ちに。一方で、電車が止まって主人公と千夏の二人で民宿に泊まるイベントもあり、千夏への気持ちも強くなっていく。そんな中で、雛を振る回が印象的だった。2期の制作が決定している。

シャングリラ・フロンティア 2nd season

制作:C2C

2期目。連続2クールの2クール目。サイガゼロとともにリュカオーンを倒したと思ったが、倒したのは分身でまだ本体があり因縁の戦いは終わらない。オイカッツォに誘われてペンシルゴンとゲーム大会に参加し、リアルでも知り合いとなる。相変わらズバ抜けた才能で攻略していくところが楽しい作品。

大会直前の中途半端なところで終わったが、3rd season(3期)の制作が決定している。

空色ユーティリティ

制作:Yostar Pictures

オリジナルアニメ。趣味のなかった女子高生の美波が「スペシャルな特別」を探しているうちに、年上の女子高生に誘われゴルフにハマっていく。日常系という感じで女の子がキャッキャウフフしてるところを楽しむアニメ。西東京市が舞台となっていて、保谷ゴルフセンター、文華女子高などが出てくるので聖地巡礼が捗る。

戦隊レッド 異世界で冒険者になる

制作:サテライト

戦隊ヒーローのレッドが、悪の秘密結社との戦いで相打ちになり異世界に転移。転移先でもおなじみの武器が使えて活躍していく。レッドがまっすぐな気持ちで勢いよく突き進んでいくのと、イドラのツッコミのやりとりが面白い作品。キズナをチカラに変える設定で、無理やりキズナを結んで戦隊ロボに乗らせたりと強引なところも面白い。最後に闇落ちして敵を倒すも、暴走してしまい、それを仲間が止めて大団円になる展開も好き。

黒岩メダカに私の可愛いが通じない

制作:SynergySP

ヒロインのモナは誰にでもモテモテだったが、転入してきたメダカが全然なびかないため、アピールしていくラブコメ。しかしメダカは興味がないわけではなく、寺の息子ということもあり戒律で恋愛が禁止されていて、気持ちが女の子に向かないように余計に遠ざかっていただけだった。

モナもアピールしていくうちにメダカのことが好きになっていくが、下級生のライバルが出現し王道のラブコメ展開に。モナは外ヅラをあえて可愛くしている腹黒系だったが、最後には自分が恋をしていることを認めて純情系ヒロインみたいになるのも可愛かった。

オープニングの奇妙なダンスがバズって「ひっくり返った虫ダンス」として話題になった。まさかの2期の制作が決定している。虫ダンスに続く要素はあるのか、期待。

沖縄で好きになった子が方言すぎてツラすぎる

制作:ミルパンセ

東京から沖縄に引っ越してきた主人公が方言や沖縄あるあるに触れながら沖縄のことを知っていくお話。方言が強すぎる喜屋武さんを好きになったり、喜屋武さんの友達の比嘉さんが主人公に恋をする片思いがラブコメ的見どころ。

傘をささない、指笛など沖縄あるあるや、イリオモテヤマネコや沖縄そばの歴史が面白かった。エンディングテーマは「島人ぬ宝」、「あなたに」、「Best Friend」と沖縄出身アーティストのカバーとなっている。

悪役令嬢転生おじさん

制作:​​​亜細亜堂

公務員の中年のおじさんが乙女ゲームの悪役令嬢に転生する話。人生経験を駆使して話を進めていく様子が悪役令嬢の転生モノとして新しい。他の登場人物に対しても子どもの成長を見守るような親目線なところが面白い。

現実世界に否定的で異世界に来たという作品が多い中、これは現実世界でも充実していて、なおかつ主人公にオタク要素があるので異世界にも肯定的に捉えているのがこの作品の特徴。公務員のおじさんが悪役令嬢を演じるというギャップも特徴的で面白い。主人公が異世界と現実世界を行き来するパターンはそれなりにあるが、妻と娘がゲーム世界にいるおじさんに干渉するというのは新鮮。エンディングの「マツケンサンバⅡ」のカバーも話題になった。

薬屋のひとりごと 第2期

制作:TOHO animation STUDIO×OLM

1年ぶり2期目。連続2クールの1クール目。壬氏の女装や、蛾の演出などの推理が面白かった。ついに壬氏の正体を明かすときが来て2人の関係がどうなるか気になる。連続2クールなのでまだ続く。

トリリオンゲーム

制作:マッドハウス

連続2クールの2クール目。ゲーム作りに関して開発者を探すためハッキングしたり、取引で桐姫に会うなど、今期はガクもあの手この手で活躍していく。邪魔されながらもゲームをヒットさせていくところも熱い展開。ドラゴンバンクに買収を求めたられたが、それを蹴って全面戦争に。ネットTVを立ち上げて反撃開始。報道番組を利用して信用度を上げていくなど大胆な発想が面白かった。

Dr.STONE SCIENCE FUTURE

制作:トムス・エンタテインメント

1年ぶり4期目。分割3クールの1クール目。太平洋を渡ってアメリカに到着したが、そこには高度な科学力をもつ科学者のゼノがいた。そこで独裁者を目指すゼノとの戦いになる。戦闘機でのドッグファイトや、潜水艦からの攻撃、ドリルで穴を掘って敵陣に乗り込むなどダイナミックな戦いが楽しめた。第2クールは7月から放送される。

チ。―地球の運動について―

制作:マッドハウス

連続2クールの2クール目。オクジーとバデーニが処刑され、ヨレンタが自爆し、ドゥラカが刺され、そしてアルベルトへと世代交代していく。直接の研究結果は受け継がれていないが、その精神が受け継がれ最終的に地動説が世に広まるというのを描いた作品。展開に派手さがなくアニメ映えがしにくい作品だが、丁寧に作られていて楽しめた。

アラフォー男の異世界通販

制作:イーストフィッシュスタジオ

異世界に転移し、現実世界の通販サイトが使えたので転売で稼いで異世界を堪能するお話。街を離れて森に家を作ったり、ハレーム的な要素があったりといろんな要素が楽しめる異世界モノ。

「とんスキ」もそうだが、物が買えるだけではなく、料理スキルがもともとあったり、絵が描けたりと主人公自身のスキルもあるのでさらに面白くなっている。オープニングにロボットと巨大モンスターの戦いのシーンがあったが、ただの夢落ちだったようだ。

没落予定の貴族だけど、暇だったから魔法を極めてみた

制作:スタジオディーン×マーヴィージャック

貴族の五男に異世界転生。家を継げないので独り立ちのために魔法を特訓したら才能を発揮し最強に。とにかく話のテンポが良すぎてサクサク進むのが良いところ。魔法の才能に溢れて、国を作って、ハーレムを作ってといいとこ取りの異世界転生系。作品としてはよくある異世界転生だが、可愛いキャラクターが多くて色んな種族と一緒に国を作っていく展開は個人的に好き。

サラリーマンが異世界に行ったら四天王になった話

制作:GEEKTOYS×CompTown

主人公はサラリーマンだったが、苦労の割に評価されずにいた。そんなときに異世界に召喚され魔王の下で四天王の1人として働くことに。戦闘力はないが、サラリーマンスキルを駆使して他種族との交渉を成功させたり、市場調査をして売れない商品を売りさばいたりと活躍していくところが面白い。ヒロインもかわいかった。

この会社に好きな人がいます

制作:BLADE

同期と付き合っているが、社内恋愛がバレると面倒なので周りには隠してイチャイチャするお話。バレるかもしれないというドキドキ感が良い。

わたしの幸せな結婚 第二期

制作:キネマシトラス

2年ぶり2期目。実家のお母様に初めは反対されていたが、あまりにも家事能力が高く最後には認めてもらえる。夢見の力に目覚めるが他人をコントロール出来る能力で最強すぎた。

編集後記

今期は特に豊作で久しぶりに視聴本数が20本超えとなりました。「メダリスト」、「アオのハコ」、「シャングリラ・フロンティア」、「黒岩メダカに私の可愛いが通じない」、「Dr.STONE SCIENCE FUTURE」の続編がすでに決定しているので楽しみです。

それではまた2025年春アニメでお会いしましょう。

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