2024年冬アニメもほぼ最終回を迎えたので感想を書いていこうと思います。
以下のうち「ダンジョン飯」は春シーズンも続きます。
弱キャラ友崎くん 2nd STAGE
制作:project No.9
3年ぶり2期目。前半は、たまちゃんがクラスに馴染むために奮闘する話。いじめる人、いじめられる人、それを見て見ぬふりする人、それぞれの心理が描かれて、一辺倒な展開にならないのがこの作品の面白いところ。さらに、葵がエリカをやり込める部分は怖いが、たまちゃんが機転を利かせて場をうまく収めたのも上手い展開でした。
後半は文化祭の話で、みみみと菊池さんとの仲も深まってハーレム状態になる。まさかの、みみみが告白してくるシーンは驚いたし、菊池さんと一緒にいるところに嫉妬するラブコメ展開も面白かった。
人の行動原理を探って、さらにそれを利用して上手く立ち回る展開がこの作品の面白さだけど、今回も全編に渡って描かれていて大満足。菊池さんが書いた演劇の脚本が、この作品のテーマにも沿っていて、そこから葵の行動原理を探っていくのも良かった。
3期もやって欲しい。
葬送のフリーレン
制作:マッドハウス
秋アニメから引き続きの2クール目。今回は一級魔法使い試験編がメインで、多数の魔法使いが登場する。魔法使い同士の戦いが面白く、使える魔法にはその人の性格が関係しているというのも面白い要素。複製体を出現させることにより、魔法使い同士を無理なく戦わせることができて純粋にバトルを楽しむことが出来た。
「フリーレンを倒せるのは人間だ」というゼーリエの過去の発言が今回の戦いに現れているところもいい。ただ圧倒的な強いキャラが確実に勝つというわけではなく「複雑なじゃんけん」であるところが単調な展開にならずに、見ていて楽しい。
2クール目はバトル要素があったので、よりアニメとして見せ場が多く、テーマも理解しやすいので1クール目よりも楽しめた。
おそらく2期もあると思うが、期待して待ってます。
僕の心のヤバイやつ 第2期
制作:シンエイ動画
1年ぶりの2期目で、1期よりもさらにイチャイチャ感が増している。今回は特にエンディングの入り方が毎回秀逸で毎回感動した。また、恋人のふりをされて嫉妬したり、バレンタインに山田がチョコを渡すのをためらったりと、胸キュン展開が素晴らしい。
付き合ってもいないのに、これだけイチャイチャ展開を描ける作品も珍しい。たいていの恋愛モノは、すれ違い、ライバル出現、本心に気づくっていう展開だがこれはそういった展開をほとんどすっ飛ばしてる。そういう甘々な展開だからこそ安心して2人の仲を見ていられるのかもしれない。
原作はまだ続くが、アニメとしてはいいところで終わったかな。
悪役令嬢レベル99 ~私は裏ボスですが魔王ではありません~
制作:寿門堂
乙女ゲーの世界に悪役令嬢として転生した主人公が、破滅回避のためにレベル上げをしていたらLv99になり、学園で悪目立ちすることになるお話。
異世界チート系って強いと周りからチヤホヤされるが、闇属性ということもあってか周りから恐れられてボッチ状態になるのが新しい展開。
野外演習でモンスターを呼びまくってレベル上げするところは、主人公のゲーマー気質が表れて面白かった。
アニメとしてはキリが良いところまで終わったかな。
魔法少女にあこがれて
制作:旭プロダクション
主人公は魔法少女に憧れているが、なぜか悪の組織の女幹部となる。最初は魔法少女と戦うことを嫌がっていたが、次第に魔法少女を痛めつけることの楽しさを覚えてしまう。ここまで主人公が豹変するとは思っていなかったのでそのギャップが楽しめた。
また、調教されたアズールや、キウィとの百合展開も見どころ。アズールが覚醒してもアズールのままだったの良かった。かつての敵を仲間にして、自分の欲望のまま組織を動かしていくところもいい。
是非2期もやって欲しい。
シャングリラ・フロンティア
制作:C2C
秋アニメから引き続き2クール目。ウェザエモンが圧倒的に強すぎて何回も生き返りアイテムを使うという状況になるが、戦闘シーンは迫力があって見応え十分だった。また、仲間同士が信頼しあって戦うのも熱い。
10月から2期が連続2クールで放送される。半年後に2期をやるということはすでに決まっていたということだが、2期目も連続2クールでやるとは、すごい力の入れようだ。
薬屋のひとりごと
制作:TOHO animation STUDIO / OLM
秋アニメから引き続き2クール目。今回は謎解き回が増えたかなと思ったが、個別で起きていたと思われる事件が実は繋がっていたりと伏線回収に感動した。羅漢の好感度が急上昇して終わったのも良かった。
2025年に2期の放送が決定しているので楽しみだ。
佐々木とピーちゃん
制作:SILVER LINK.
サラリーマンが異世界転生した文鳥を飼うことで異世界と行き来できるようになり、現実世界の商品を異世界で売って稼ぐ。さらに、現実世界でも異能力がバレて政府の管理下に置かれてしまい、異能力者の取締りをして活躍していくお話。
主人公が中年男性なのは異世界おじさんと同じだが、こちらはサラリーマンという設定を活かして、異世界の中でもバトル一辺倒ではなく交渉をして物事をうまく進めていく所が新鮮。
また、5話からは魔法少女まで登場し、「魔法中年」というパワーワードも登場。
特に後半は登場人物や異世界・現実世界が入り乱れ、散らかった展開になったので、もう少し一つ一つ丁寧に描いていけば良かったかなと。
ダンジョン飯
制作:TRIGGER
ダンジョンにいるモンスターを狩って料理するグルメ要素のあるファンタジー。動く鎧の秘密だとかモンスターやダンジョンの設定も練られてるし、ゴーレムの体で野菜を育てるとかの発想も面白い。
エルフやドワーフ、オークなど他種族が存在する世界だが、人間のことをトールマンという他種族から見た命名も凝っているなと感じる。こういう細かい部分での設定がしっかりしていて楽しめた。
連続2クールなので引き続き春アニメにも続く。
道産子ギャルはなまらめんこい
制作:SILVER LINK.、BLADE
北海道に引っ越しした主人公が、ギャルとイチャイチャするラブコメ。前期の「キミゼロ」的なギャルと陰キャが付き合うお話。ヒロインが3人出てくるが、この手の物語の特徴として最後に現れたヒロインが主人公にストレートに迫っていて、メインヒロインが焦らされるというのを踏襲している。
北海道のご当地要素もあり、飲み物のカツゲンや、ワカサギ釣り、ひがしもこと芝桜公園が出てくる。隣町まで遠いなど北海道あるあるネタも面白かった。
姫様“拷問”の時間です
制作:PINE JAM
魔王軍に捕まった姫様が様々な拷問を受ける話。拷問といっても飯テロやゲームで遊ぶなどの展開で、つられて秘密を話してしまうのがお決まりの展開となっている。
次第に拷問からも離れて、単に健康診断したり運動会に行ったりとほっこりストーリーとなっていく。ホワイト企業な魔王様の対応が素晴らしい。
2期の製作が決定している。
望まぬ不死の冒険者
制作:CONNECT
冒険者だったが、ドラゴンとの戦いに敗れたことが原因でアンデッドになってしまう。しかし人間だった頃よりも強くなり、冒険を進めていく。
ただ単純に強くなるだけではなく、その代償もあるところが異世界チート系とは違うところ。そのため、派手さはないが新鮮に見ることができた。
ぽんのみち
制作:OLM TEAM INOUE
雀荘を舞台として女子高生5人がワチャワチャするオリジナルアニメ。キャラクター原案は「五等分の花嫁」の春場ねぎさんで、キャラクターがみんな可愛い。
カレー作りやBBQ、お祭りなどがメインで、麻雀アニメというより日常アニメに近い雰囲気となっている。ベッチャー祭りや観光地めぐりなんかもして尾道のご当地アニメ感もあり、のほほんとした雰囲気を楽しむことができた。
編集後記
今期も面白いアニメが揃って楽しいクールとなりました。
春アニメのラインナップを見ると続編だけですでに豊作が決まったようなものですね。
それではまた春アニメでお会いしましょう。
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