多摩地域ニュースまとめ2025年5月前半号

多摩

東京都では、5月は自転車安全利用TOKYOキャンペーン期間として、都民に対し自転車の安全な利用を広く呼びかけております。また、自転車マナーアップ強化月間として、自転車を利用する上で被害者にも加害者にもならないために守るべきルールの中から、特に重要な5つを挙げた「自転車安全利用五則」が定められています。

1.車道が原則、左側を通行 歩道は例外、歩行者を優先
2.交差点では信号と一時停止を守って、安全確認
3.夜間はライトを点灯
4.飲酒運転は禁止
5.ヘルメットを着用

ヘルメット着用につきましては、2023年4月1日より、年齢を問わず全ての方に努力義務が課せられました。しかしながら、警視庁が2024年7月に実施した自転車乗車用ヘルメット着用率調査の結果によりますと、全国平均が17.0%であるのに対し、東京都は15.1%と、わずかに低い状況にあります。

自転車事故で亡くなられた方の64.0%が、頭部に致命的な損傷を負っています。また、ヘルメットの着用状況別の致死率を見てみますと、着用している場合と比較して、着用していない場合の致死率は約1.8倍も高くなっています。自転車に乗る際は、自転車用ヘルメットを着用し、大切な頭部を守ることが極めて重要です。

さらに、2020年4月1日に施行された改正東京都自転車の安全で適正な利用の促進に関する条例により、自転車利用中の事故によって他人に怪我をさせてしまった場合などの損害を賠償できる保険等への加入が義務付けられております。実際に、小学生が女性と正面衝突した事故において、裁判所は少年の保護者に監督責任を認め、約9,500万円の賠償を命じる判決が出されています。

自転車が関係する事故は増加傾向にあり、昨年成立した改正道路交通法では、自転車の交通違反に対しても自動車やオートバイと同様に反則金の納付を通告し、納付すれば刑事罰が科されない、いわゆる「青切符」による取り締まりが導入されることになりました。ながら運転には1万2,000円、信号無視、逆走、歩道通行にはそれぞれ6,000円など、自転車の交通違反に対する反則金額の案が示されています。警察庁は、この取り締まりを来年4月1日から開始する方針を固めています。

自転車走行スペースの整備は進んでおりますが、依然として狭隘な箇所が多く、歩道を通行せざるを得ない状況も見受けられます。歩行者を最優先とすべきは当然のことですが、状況によっては、自転車の通行自体を許可する方が安全性を確保できる場合も多いと考えられます。

多摩地域においても、自転車競技は盛んに行われています。東京2020オリンピック競技大会自転車競技(ロード)のコースとなった多摩地域8市の「東京多摩2020レガシーロード」は、2023年8月に国土交通省による「GOOD CYCLE JAPAN」のサイクルツーリズム推進モデルルートとして、都内で初めて指定されました。この指定においても、快適で安全安心にサイクリングができる環境整備が重要な目標として掲げられています。

さらに、7月13日には多摩地域13市を舞台とした「THE ROAD RACE TOKYO TAMA 2025」が開催されます。この大会は、UCI(国際自転車競技連合)から国際自転車ロードレース(UCIコンチネンタルサーキットclass2)として公認されており、これを契機として、自転車への興味や関心が高まり、快適かつ安全安心にサイクリングを楽しめる環境整備が進むことを心より願っています。

それでは今回も多摩地域のニュースを見ていきます。

イオンモール八王子インターチェンジ北 B街区が着工!

イオンモール八王子インターチェンジ北 B街区が着工!2026年春に複合商業施設が開業予定

今回、新たに発表された予定によると、A街区とB街区の商業施設は2026年春に開業予定。A街区のイオンネクスト株式会社の顧客フルフィルメントセンター(CFC棟)は、2026年秋に開業を予定している。

A街区の敷地内にはバスロータリーを設け、八王子駅と同施設をつなぐ路線バスが運行予定。CFC棟には、AIとロボットを駆使した最先端施設を設置。イオンのネット専用スーパー「Green Beans」が展開される。

B街区の施設の中心には広場を設けられ、地元の行事や近隣の道の駅「八王子滝山」と連携したイベントの開催など、地域の方が集う公園としての機能を提供予定。

雲取山に「五十人平野営場」 都が整備

雲取山に「五十人平野営場」 都が整備、太陽光発電などで環境に配慮

「五十人平野営場」は、平成31年3月に老朽化に伴い閉鎖した雲取山「旧奥多摩小屋」跡地周辺に4月29日にオープンした。トイレの排せつ物は、そば殻にかくはんした微生物が処理するバイオトイレで、施設で利用する電源は太陽光発電を利用するなど、環境に配慮した。

テントサイトの利用は完全予約制で、専用予約サイトから申し込む。施設利用協力金はテントサイト1人1泊2,000円、バイオトイレは1回100円で、トイレ前設置の募金箱に現金で納める。

五十人平野営場

予約サイト。金曜や土曜はすぐに枠が埋まるようだ。

小平市がクラウドファンディング 災害用トイレトラック購入に向けて

小平市がクラウドファンディング 災害用トイレトラック購入に向けて

小平市では、災害用トイレトラックの導入に当たり、800万円を目標にクラウドファンディングによる寄付を募る。トイレトラックは約2655万円で、集まった寄付金はその購入費の一部に充てる予定。

主目的はトイレが使用できない避難所での活用だが、平時においても、「市民まつり」や「市民駅伝大会」などの屋外イベントで使っていく考えでいる。

府中市、調布市と同じくクラウドファンディングでトイレカーを導入する。寄付者の特典として車両に氏名を掲載するのも同じ。

教室が苦手な子に給食センターを開放したら…訪れる小中学生が倍以上に

教室が苦手な子に給食センターを開放したら…訪れる小中学生が倍以上に 八王子市で実証「食」の効果とは

不登校の小中学生向けに開放し、出来たての給食を提供している東京都八王子市の給食センターを訪れた児童生徒が、2024年度は147人に上り、64人だった2023年度の倍以上に増えた。給食がきっかけで外出するようになった子もおり、専門家は「子どもたちと社会との新たな接点として、独自の価値がある」と評価する。校長は文部科学省のガイドラインに従い、男児がセンターを訪れた日は指導要録上の「出席」扱いとしてきた。

東京都は昨年、給食無償化に取り組む市町村への支援として、費用の8分の7を補助する制度を始めた。しかし、給食センターを訪れて給食を食べる不登校の児童生徒は補助の対象とされず、八王子市の取り組みは市医師会の寄付が頼りとなっている。

東京ガス 東村山市のデジタル地域ポイント「アインPay」と連携を開始

東京ガス 東村山市のデジタル地域ポイント「アインPay」と連携を開始

東京電力は東村山市と2024年7月に「東村山市ゼロカーボンシティの実現に向けた連携協定」を締結。市民サービス向上と行政課題の解決を目的とした東村山市の民間事業者提案制度を活用した取り組み。

東村山市の市民が「さすてな電気」に切り替えることで、東村山市がデジタル地域ポイント「東村山アインPay」をその市民へ付与するとともに、東京ガスが東村山市のトウキョウダルマガエルや希少動植物などがすむ水辺環境と緑の保全活動に寄付を行う。

多摩都市モノレール 国交省 延伸事業認める

東京 多摩都市モノレール 国交省 延伸事業認める

多摩地域を走る多摩都市モノレールの延伸事業について国土交通省が認め、運営する会社では、今後、東京都と連携し、2030年代半ばの開業を目指して工事に向けた手続きを進める。

悪質盛り土は全国220カ所 国土交通省総点検で判明

あなたの町は大丈夫? 熱海土石流は他人事じゃない 悪質盛り土は全国220カ所 国土交通省総点検で判明

2021年に静岡県熱海市で起きた土石流災害を受け、国土交通省が実施した盛り土の総点検で、法令上の許可や届け出の手続きをせず、災害対策もしていない盛り土が、全国で220カ所に上った。

必要な措置が未了か確認できなかった箇所として東京都では八王子市、町田市、青梅市、あきる野市、日の出町が挙げられている。

盛り土問題に詳しい市民団体「残土・産廃問題ネットワーク・ちば」の藤原寿和代表は「行政は業務が増えるため処分や刑事告発などに後ろ向きだ。不適切行為をする業者は行政が厳しく対応しないことも知っていて放置し、是正が進まないのだろう」と指摘する。

不適切盛り土のドーナツ化が起きる背景について、建設発生土(残土)を運ぶダンプ業界の労働者でつくる全日本建設交運一般労働組合(建交労)関東ダンプ協議会の山内健人議長は「残土は都市部で圧倒的に多く出る。地価も高く置き場がないから離れた場所に持って行かざるを得ない」と説明する。ただ「都市から離れるほど安く処分できるが、逆に運搬コストもかかる。そのため都市部に近い郊外に処分することになる」と語った。

立川 小学校で児童の母親の知人2人が暴れ教職員5人けが

「どこだ!」児童の名を叫び…教室に暴漢2人侵入 立川 子ども同士のトラブルめぐり保護者が引き入れたか

8日午前11時ごろ、東京都立川市錦町3の市立第三小学校で「教室に不審者がいる」と教員から110番があった。駆けつけた警視庁立川署員が、教員2人を殴るなどしたとして、暴行の疑いで、40代と20代の男を現行犯逮捕した。署によると、40代の男は同校に通う児童の母親の知人。8日午前、母親は子どものトラブルについて担任の男性教員と面談し、一度学校を去った後、40代の男ら2人を連れて学校に戻ったという。

「防ぎようがない」 小学校侵入・暴行事件で浮かぶ学校防犯の難しさ

出入り口を全て施錠すれば外部からの侵入は防ぐことができるが、施錠の徹底が難しい側面がある上、保護者の訪問は拒めない。

文科省が実施している学校の安全管理の取り組み状況調査によると、最新の2023年度時点で、不審者侵入防止策として玄関にインターホンを設置している学校は60・2%、防犯カメラを設置している学校は64・6%だった。警備員を配置している学校は8・0%にとどまっており、9割超の学校では不審者対応を教職員が担っている状況だ。

立川が今選ばれる理由!

「もう新宿に用はない」 立川が今選ばれる理由! 「住みたい街ランキング」急上昇も、裏で迫る人口減! この人気は持続可能なのか

立川の発展の歴史が描かれている。

甲武鉄道開通→立川飛行場が設立→返還された広大な跡地→自立した商業都市→首都圏の業務核都市。

5月後半以降のイベント・ピックアップ

横田基地日米友好祭

横田基地日米友好祭

5月17日(土)-18日(日)@横田基地

オークス

オークス

5月25日(日) 15:40@東京競馬場

日本ダービー

日本ダービー

6月1日(日) 15:40@東京競馬場

安田記念

安田記念

6月8日(日) 15:40@東京競馬場

八王子魂 Festival & Carnival 2025

八王子魂 Festival & Carnival 2025

6月14日(土)-15日(日)@エスフォルタアリーナ八王子
ヒロミ、KICK THE CAN CREW、、FUNKY MONKEY BΛBY’S、氣志團、湘南乃風など。

桜桃忌

桜桃忌

6月19日@禅林寺
太宰治の遺体が発見された6月19日は「桜桃忌」と名づけられ、墓所のある禅林寺にはいまも毎年多くの太宰ファンが参拝に訪れています。

編集後記

冒頭の文章が長すぎた。なんとかせねば。

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